湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

スローフー丼

2011-11-21 22:41:37 | B食の道


どんぶりカフェbowls
あのスマイルドッグと共に面白法人カヤックがやっているお店だ。
こちらはもうずいぶん前のオープンで、よくガイドブックなどにも掲載されている。従って老若男女が押しかけて、昼時は店の外に列ができていて敬遠していた。今日は通りかかったタイミングがよかったようで、すんなり入店。
外から見た感じよりもずっと奥行きもあり、雰囲気のいい今どきの大きなカフェといった印象である。
頼んだのは「カジキのグリルと焼きかぶのどんぶりホワイトソースがけ」。焼き色のついたかぶは意外性があってなかなかで歯ごたえもいい。カジキや玉ねぎなどをホワイトソースがやさしく包んでおいしい。
カツ丼、天丼、玉丼、マグロ丼、しらす丼…丼物って、気がつけば一気にガシガシ食っていたって感じなんだけど、これはゆっくりしっかり味わって食べるタイプかな。そこが定食屋じゃなく、どんぶりカフェたる所以だろう。
具だくさんの味噌汁、お新香、さらにドリンク付でMサイズ1,080円。混雑していても広いので、食後のコーヒーをいただきながら思いのほかゆっくりできる。そう考えると、お安いくらいなのかもしれない。

脱輪

2011-11-20 21:12:05 | 湘南ベルマーレ


昨日のJ2リーグ、今日のFリーグと連日のホーム欠席である。
その両方とも敗戦とは、なかなかツライ日々が続く。
こうなってくると、観に行けなくて残念だったのか、観にいけなくてよかったのか、だんだんよくわからなくなってきたのである(笑)。

写真はイベント会場の引込み線で待機していた江ノ電。新幹線は子供たちを乗せて楽しそうだだが、こちらは完全に脱線している。

赤い嵐

2011-11-19 21:20:14 | B食の道


車窓に打ちつける激しい雨の向こうには、それでも観光客がゾロゾロ。
さすが秋の鎌倉である。
駅まで車で送っていただいたので近くの『ロンディーノ』で「スパゲッティ&ブレンド」をいただく。
今風のシンプルな器だが、味は見事に懐かしいナポリタンである。唇を赤でべちょべちょにしながら楽しむ。
実はボリュームもかなりある。ところが、向こうの席のおばあちゃんは当たり前のようにペロリと平らげてしまった。そして食後のコーヒーをすする。それは、もうずいぶん昔から繰り返されている儀式のようにゆっくりゆっくり進んでいくのだ。
こんなシーンを目撃できただけでも、あぁ、ここに来てよかったなと思う。お昼どきは、それもこれも含めて650円なのだから素晴らしいとしかいいようがない。


雨が打ちつける窓の向こうは、江ノ電のホーム。

大宮近代建築散歩

2011-11-17 22:19:26 | お休み日和


昨日は朝から『鉄博』という手もあったのだが、午前中に用事があったのでちょっと早めに着いて近代建築物採集を少しだけ。
考えてみれば、氷川神社の総本社が鎮座する町だ。古い建物も残っているはず。そう思って、まずはわざわざ一つ手前の「さいたま新都心駅」で下車、近代建築ファンならばここは見ておけといわれている「三菱マテリアル研究所」(昭和13年)に向かう。

なかった(笑)


なんと解体作業中。解体予定はないという話を読んでいたので、まったく想定外だった。去年熊谷ではなく大宮開催だったら出会えていたはずだけに残念。

さて、大宮駅に向かって北上していくと、ビジネス街とも住宅街とも商店街ともいえない何とも雑多な感じの町並みが続く。たいていこういう雰囲気の町は、残念な光景が多い。
果たして、古い建物の墓場であった。



表通りは悲しい表情だが、路地を歩き回ると突然すてきな笑顔に出会える。


大正13年築らしい。こんな病院にかかりつきたかった(笑)。


さて、そろそろスタジアムへと歩き始めたら、こんな建物が。「大宮製油合名会社」という名前もすてき。向こうに見えるレトロチックな駐車場も山田守氏的で目を引く。
こうなってくるとまだまだ収集できそうで、また来てみたくなる町だなぁ。

苦行を征す

2011-11-16 22:53:45 | 湘南ベルマーレ


鳴り物なしの、手拍子だけのチャントが、大宮の寒空にこだました。

平日の夜、まさかの延長である。
相手のレベルやペースに合わせてしまったようにも見えず、自ら延長を手繰り寄せてしまった印象。
ミスをするたび「いいよ、いいよ、切り替えろ、切り替えろ!」とスタンドから声がかかるが、いったい切り替えが何十回あったことか(笑)。
なにしろボランチのところから前にいかない。特に後半は、ゴールがどっちだかわからなくなるほど(笑)。
やってるほうもイライラして大変だったろうが、観ているほうもイライラと寒さで苦行かと思ったよ。

ところが、延長になってイライラに耐えかね上がっていった(笑)DF大井選手が決めると、あとはスイスイ。褒められたもんじゃないけど、結果としては実力の差が得点にも表れた。

さあ、福岡大の目標をそのまま受けて、「目指せACL!」(笑)。

上の写真は、その福岡大のゴールシーン(つまりジャイキリ)を期待してるテレビを含めてカメラマン全員が…。いや、ベルマーレ側にも一人いた(笑)

では、高山選手のゴール直後を。「やれやれ」とは言ってないか。

千度の一滴

2011-11-15 23:13:39 | あんな物こんな物


「あ~あ~あ~、それ醤油、醤油、ソースじゃないって」
トンカツに添えられたキャベツに醤油をかけていたら、店員さんに注意されたことがある。
もちろん、僕はこう返した。
「いいんだ、醤油で」
すると、彼はいったい何いってんだこのおやじ…というような顔でため息をついて去っていったものだ。

そう、それくらい僕は醤油派だった。
だったというのは、その後だんだん卓上では醤油を使わなくなっていったから。ここでは何度も書いているが、お寿司にも、お刺身にも、豆腐にも、そして大好きだった千切りキャベツにさえ、何もかけずに食べるようになっていったのだ。

ところが、最近また醤油が大好きになった。
きっかけは『鮮度の一滴』との出会いである。

ご存じですか、この醤油。
CMで見た時、おいおいなんだよ、ビニールのパッケージからからそのまま注いじゃって、しかもキャップもしないで置きっぱかよ情けない、そう感じてバカにしていたのだ。
ところが、たまたま醤油が切れて、たまたまスーパーで安売りをしていたので、たまたま買うことになった。

そして、使ってみて驚いた。
注ぎ口から出てくる醤油の筋が、めちゃめちゃ細い! 極細!
これが実にいい感じ。そして、容器を立てるとスッと止まる。ウソのように切れがいい。見事としかいいようがないのだ。

これは毛細管現象を利用したパッケージであることは、あとから知った。この発明で素晴らしかったのは、もちろん注ぎ口だけではない。パッケージに空気が入らないことによって、鮮度が落ちないのである。つまり、劣化しない。ということは、ずっとおいしさが続く。そう、何度そそいでもいつも新鮮なのだ。
それは、パッケージの端からのぞいて見える醤油の色が、いつまで経ってもまったく変わらないことが証明している。
醤油は黒色ではなかったのだ。醤油が「むらさき」と呼ばれる所以を、この年になって初めて理解した。

さらに、その新鮮な細いスジとなって出てきた赤紫の新鮮な醤油は、かけられたものまで繊細な味に変えてしまった。醤油って、ホントはこんなにうまかったんだ!

いま僕は、醤油を挟んで食事をする相手に、このヤマサ『鮮度の一滴』の素晴らしさを説いている(笑)。
パッケージの見た目はやっぱりイケてないけど、仕組みのスゴさが完全にそれを凌駕している。

変わるもの変わらないもの

2011-11-14 21:00:48 | B食の道


何度か食べている市役所食堂の「カレー」(430円)である。
以前にもレポートしたように記憶しているが、そして同じことを書くような気もするが(笑)、今一度。

ちょっとだけ懐かしいけど、ちょっとだけ本格的な感じもするし、いや家庭のカレーのような気もする。つまり、普通のカレーかな?
東京オリンピックの年から営業しているので、ついついレトロな味わいを期待してしまうほうに無理があるのかもしれない。よくある「開店当時のレシピそのままに」ではなく、時代にあわせてちゃんと進化し続けているということか。
いやいや、そもそも開店当時の味を知らなかった(笑)。当時から食べ続けている古老に評価いただくしかないな。

でも、まあ安心して食べられるカレーであることは間違いなし。迷ったらカレーにしておこう。
グラスにスプーンをさしてみると、その背景もあってちょっとレトロに見えるかな。

三ツ沢から急坂を闇の中へ

2011-11-13 20:49:13 | 湘南ベルマーレ


後半+4分、湘南ゴール裏にいたサポーターの多くが、これから目の前でおこる最悪の結末を想像していたのではないか。少なくとも僕は、そうだった。
後半41分に追いつかれた時点で、今日のシナリオは書きかえられていたのだ。

終了を告げる長いホイッスルを聞いて、しゃがみ込んだのは勝った横浜FCの選手たちだった。長いトンネルを抜け出すために全力で戦った証。むしろ湘南のほうには余力が残っていたようにも映った。
ユニフォームを引っ張ってでも、足の裏を見せてでも、ボールにではなく体当たりをしてでも、ただただ勝つことにこだわったのが横浜だった。勝利の女神も、その気持ちの強さに心をうたれ微笑んだのだろう。
そういう意味では僕たちにとって「最悪の結末」は「当然の結果」とも言える。

湧き上がる横浜のスタンドがうらやましい。
あんなふうに喜びを爆発させたい、そう期待して僕たちは三ツ沢に足を運んだのだから。

日が落ちた宮谷への急坂は、闇の中へ落ちていくような感覚で恐ろしい。昇格を逃した上、今度はどこまで転がっていくというのか。気持ちまで落ち込んでいく。
ところが、坂が終わると急に明るい通りに出て、僕はようやく落ち着きを取り戻した。
こんな結末になったが、考えてみると、だからこそよかったことにも気づくことができた。
それは負け惜しみでもなんでもなくて、自分の応援するクラブが今日の横浜のようなサッカーを選択していなくて本当によかったということだ(個人的な好みの問題です)。
横浜駅が近づくころには、そう考えたら僕たちはけっこう幸せじゃないかと思い直し始めるのだった。

そういう意味では次の監督選びをシッカリやってほしいと願うばかりですね。


試合前、ドラゴンが空を駆けた!