湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

路地の芸術

2011-05-14 18:59:46 | あんな物こんな物


娘が中学生の頃、毎日お弁当に練り物が入っている同級生の男の子がいて、いつもうらやましがっていた(笑)。
その子の家はおでん種専門店だったのだ。その店の脇に細い路地があって、大通りに抜けることができる。隣のビルの壁面に大きな落書きがあることは知っていた。たまたま今日、目を下に落としたら「HIRATSUKA PROJECT 1994」という文字を発見。
おっと、これは平塚市美術館で開催された『日比野克彦展 HIBINO SPECIAL』のワークショップの“作品”じゃないか!
ずっとただの落書きだとばかり思っていた自分の見る目のなさに愕然としたなぁ。

これまでに平塚市立美術館へ行った記録
北大路魯山人展
バックヤードツアー 
冬の所蔵品展 祈りのかたち
NISSAN 情熱と機能の美 
濱谷浩展
鳥海青児と三岸好太郎展 村田朋泰展「夢がしゃがんでいる」
ナイトミュージアムガーデン
三沢厚彦「アニマルズ+PULS」

ある意味、沖縄時間

2011-05-13 23:49:39 | あんな話こんな話


久しぶりに横浜で飲む。
飲むといっても相変わらずウーロン茶…じゃなくて、今晩は「さんぴん茶」オンリーだったけど(笑)。
この方と東口の『沖縄時間』というお店で沖縄を懐かしみながら。思えば、社員旅行でハワイやグアムにも行った仲。ただその頃は、朝から夜遅くまで働き通し。時間の大切さになんて、それこそ気づいていなかったのだ。
年をとって、会社を辞めて、収入はびっくりするほど減ったけど、なんだか二人ともいい時間を手に入れたような気がする。週末ということもあってお店はガチャガチャと騒がしいが、「ポーク玉子」や「ゴーヤーチャンプルー」の味に、ゆったりとした幸せを感じてしまうのだった。

病み上がりだというのにすみません(笑)。しかも、呼び出しておいてごちそうになって。

ウラエキのオドロキ

2011-05-12 23:14:11 | B食の道


地元の方は、鎌倉駅西口(市役所側)を「ウラエキ」と呼ぶ。
賑やかな東口と比べるとグッと人の数も減るからかと思っていたが、先日観た小津安二郎監督の『麦秋』(1951年)の中でも「ウラエキ」と聞き取れたので、その由来はわからない。
いずれにしろそんな「ウラエキ」を冠にしたお店がある。
『鎌倉裏駅食堂 灯り』だ。

夜は何度かおじゃましたことがあったが、今日初めてランチに伺った。
こんな場所で、しかも平日だというのにおばさま方を中心に満席で驚く。いや、それだけに期待も高まる。味がいいことは知っているからなおさらだ。

期待通り…いや、期待以上だった。
頼んだ「アジの梅しそフライとオニオンフライ定食」(1000円)は、ものすごいボリューム。
三角形の平べったいあのアジフライではなく、丸々と太ったままのアジが2本もそそり立っていたのだ(笑)。そして、箸で挟むとこれが重い、重い。持ち上げるのが大変で、またしても肘がやられそう(笑)。しかも、口を思い切り開かないと入らない太さ!

なぜそんなに丸々しているかというと、実はお腹の中にシソと種を抜いたハチミツ梅が仕込まれているから。そのふんわりした歯ごたえと優しい香りが絶妙だった。
オニオンも、かなり大きな玉をカットしたと見える。これに、生野菜サラダ、小鉢、お新香、味噌汁、ご飯(お変わり自由)、おまけに食後のアイスコーヒーまで付いてきたぞ!
これなら混雑も、値段もナットクだ。わざわざウラエキへ足を運ぶ価値あり!
他の定食もこんな調子だが、周りのおばさまたちはペチャクチャやりながら誰もがペロリと平らげでいた(笑)。

さて、『裏駅』で『食堂』なんじゃあ結構ひなびた定食屋をイメージするかもしれない。でも、ビルの1Fにある新しい感じのお店だ。店内にハワイアンな装飾品が多いのは、店主の趣味だそう。なかなかお休みが取れずにハワイへ行けないので、せめてそんなムードの中で過ごしたいということらしい。
夜はびっくりするぐらい真っ暗になる「ウラエキ」の北側で、本当にここだけポツンと灯りが点っている。


敵になり(町田)、監督になった(いわて花巻)ジオゴ選手が、まさかのカムバック!
これも、かなりのオドロキです。

毎日がNO残業DAY

2011-05-11 22:33:39 | あんな話こんな話


「もうすぐ終業ですよ。全社での取り組みだからね」
「さあ、帰りの支度をしてください」
そう言いながら上長らがオフィス内を歩いた。
今日は『NO残業DAY』である。大きな会社なので効果も絶大なはず。

ただ、別セクションの昨日の夕礼で「明日は残業できないので今日その分やっていきます」と宣言している人がいて、誰も異論を挟まなかったのには驚いた。

実はこの『NO残業DAY』、先月からいきなりスタートした。組織変更で組み込まれた先が以前から実施していて、それにならったというわけ。
会社の方針なんだから仕方ないねと、みんな渋々重い腰をあげている風に映る。つまり、一般社員には『NO残業DAY』の意義がまったく伝わっていないようなのだ。

以前の小さな会社でさんざん時短に取り組んだ身としては、「おいおい、それはね…」と喉元まで出かかっているが、立場上、言うわけにもいかない。
だから今日も、誰より先に「お先に失礼しま~す」と席を立つのである。
あぁ、これ毎日のことだった(笑)。

思い出ボロシャツ

2011-05-10 21:18:59 | 思い出日和


タンスを整理していたら、こんなポロシャツが出てきた。
横浜山手の『トイズクラブ』の刺繍がある。若いころ併設されている『ブリキのおもちゃ博物館』に、よく出かけ、その度にTシャツやトレーナーなども買い求めたものだ。

ポロシャツも、このタイプのずっと前、刺繍ではなく丸いワッペンタイプのものをオープン間もない頃に買って、ボロボロになるまで着た記憶がある。

ところが、ある日、広げた神奈川新聞にそのポロシャツと同じものが全面広告として載っていたのだから驚いた。
しかも、「WANTED!」の文字と一緒に「このポロシャツを¥100,000で買います!」とある。どんなに状態がよくなくてもだという。
ん~、残念!
もうとっくに捨ててしまっていたのだ。このときばかりは地団太を踏みまくったものだ(笑)。




先月までその神奈川新聞の『わが人生』欄を、ブリキのおもちゃ博物館館長の北原照久氏が執筆している。そして、4月12日にあの「WANTED!」広告のエピソードが綴られていた。オープン当初は、元町にあった無印良品でポロシャツを買ってきてワッペンを縫いつけていたそうだ。その後、メーカーから売り込みがあって量産がスタートした。この「WANTED!」、実は原点を忘れかけていた自分たち自身に向けたオープン10周年広告だったのだという。

「反響は3枚あり、2枚は買わせていただいた。もう1枚は持ち込んだ人が思い出だから持っていたいと言ってくれた。それも嬉しいことだった」
と書かれていた。

「思い出だから持っていたい」とは、なんとステキな。
僕なんか、黄ばんでボロボロだからと何にも考えずあっさり捨てちゃったんだよね(笑)。

もし、僕の手元にあの手作りポロが残っていたとしたらどうしただろう。迷わず持っていったかな?
いや、10万円で引き取るということは、それだけの価値があるということ。だったら、もっと値が上がるかもしれないから、それまで寝かせておこう…ウワッ、なんてアサマシイ考えだろう(笑)。
でも、こういうことって、北原氏が鑑定人をつとめる『なんでも鑑定団』では、よく聞く話だったりして(笑)。


おいしい母の日

2011-05-09 23:51:20 | 湘南夕日食堂


母の日に娘が作った『なめらかプリン』。
ふだん甘いものは食べない妻が「おいしい」「これなら食べられる」と太鼓判。
どれどれと、父も便乗していただく。
しかも、父は独自にホイップクリームとイチゴも載せて(笑)。
これがホントにうまかった。個人的には焼きプリンが大好きだけど、これならいいね。よく考えたら、余計なものなんて入っていないわけだからなぁ。
いやいや、そうじゃない。日頃の感謝の気持ちが込められているからに決まってるじゃん!

湘南乃HAN-薫風

2011-05-08 23:09:21 | 湘南ベルマーレ


ピッチサイドに座ってアップを見つめていた福島の子供たちが立ち上がる。
その手には「福島LOVE湘南」「みんなありがとう」「ありがとう湘南ベルマーレ」と書かれたバナーが。
スタンドから沸き上がる拍手、それに応え笑顔で手を振る子供たち。素敵な光景に、不覚にも目がうるんでしまった(笑)。

そして、HAN-KUNさん。「前座のつもりじゃねぇ」との言葉通り、とびきり強力なパフォーマンス。格が違いました。盛り上がる盛り上がる、観客も一緒にタオマフ振る振る、跳ねる跳ねる…。
スタンド全体のテンションが一気に高まり、キックオフからスタンドの手拍子もいつもの1.5倍に!

ところが、ゲームは低調。なかなかシュートしない(笑)。

すると、後半から高山選手登場。ボールを持つたび歓声があがる。クルクルクルクル動き回る足取りは、今日も見ていて楽しい。チームにもリズムが出てきた!
そして遂に59分、アジエル選手の絶妙なパスに飛び出し独走、見事に決めてしまうのだった。うれしいぞ!

ただ、ここで畳みかけることができればよかったんだけどね。結局残り3分で追いつかれてしまい万事休す。
いろんな意味で今日はいい流れができていたのに、最後の最後に…ホントに残念でならない。

それでも5月らしい陽気で風は爽やか。帰り道も、なぜかそれほど気分は悪くなかったのが不思議である。


ところで「ただいまのゴールは後半14分、背番号23、高山薫ゥ~」 という田子さんの声、語尾の感じが、なぜかアナゴさんの声(=花沢さんのお父さん/若本規夫氏)に聞こえたのは僕だけ?(笑)

焼きリンゴ好きの葛藤

2011-05-07 23:14:42 | B食の道


先日のバーベキュー時に「焼きリンゴ」を作った。
いや、実際に作ったのは僕ではなく、話だけしておいたら誰かが勝手に火に投げ込んでおいてくれたのだが(笑)。


その日の朝、僕たち世代にとってはとても懐かしい木村東吉氏がテレビに出ていて、お得意のアウトドア料理の中で「焼きリンゴ」の作り方をレクチャーしていた。
「芯をくりぬいたリンゴをアルミホイルで包んだら、炭の端っこに置いておくだけなんですよ」
おや、簡単!
「やわらかくなったら取り出して、バター、砂糖、ハチミツ、シナモンを」

ん~、残念ながらハチミツとシナモンがなかったので、メープルシロップだけで対応(笑)。
それでも、うまかった!
アウトドアという非日常も手伝ってか、メチャメチャうまかったのだ。あの歯ごたえ、皮のツリリンとした舌触り、そしてリンゴなのに温かいという素敵なギャップ…。

もともと嫌いではない者には「おいしい」と言ってもらえた。ところが、ほとんどの者が「リンゴなのに温かいのが気持ち悪い」「どうも焼きリンゴは好きになれない」という反応。結局、口にしてもらうことすらできなかったのだ。
「じゃあ、焼きたてのアップルパイは嫌いなのか」問えばみんな「好き」だと答えるから何とも不思議ではある(笑)。

そういえば焼きリンゴって、好き嫌いがハッキリしている食べ物かもしれないなぁ。まあ、いいさ。このうまさ、わかる人だけわかっていればね(笑)。

ハッピーフレーバー

2011-05-06 21:31:54 | あんな話こんな話


32号線を歩く、または自転車で走っていると、深沢近くで甘い匂いが漂ってくる。
「鳩サブレー」の『豊島屋』さんの工場だ。ミルクっぽい香りが幸せな気分にしてくれる。

平塚では通勤途中に、紅茶かコーヒーのいい香りが漂う一角がある。こちらは『守山乳業』の工場。思わず顔がほころんでしまうのだ。

公園通りの『不二家』では「ミルキー」を製造しているはずで、いつも鼻をクンクンしてみるのだが、ここでは一度も匂ってきたことがないのが不思議だ。

写真は、藤沢の『近藤乳業』の工場。ここも匂わなかったなぁ(笑)。