湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

すっかり涼しい湘南

2007-09-22 23:31:25 | ぶらぶらミュージアム散歩


昼間はあんなに暑くて熱かったのに、スルスルッと陽が落ちると急に涼しい風が吹い抜けた。
平塚市美術館の中庭に人が集まり始め、灯りのともったテーブル席や芝生に腰をおろしたり。
そして、白い壁をスクリーンに映画が始まった。その大きさは400インチという。
映し出されるのは、“立体アニメーションの第一人者”といわれる村田朋泰氏の作品。あのミスチルのプロモーションビデオでおなじみといえばわかりやすいか。
僕はただ、「美術館の中庭」「野外上映」という宣伝文句につられて、やってきたのだけれど。
これが、なかなかよかった。
ノスタルジックだったり、シュールだったり、集まった子供たちのウケはどうだったかわからないが、大人は充分楽しめたはず。村田朋泰氏の作品には「言葉がいらない」というのも、うなずける。
虫の声、救急車のサイレン、バイクの音、赤ちゃんの声。夜空をゆっくり動いていく機影。壁にうっすらと映る木の影が風に揺れている。あらゆるものが、言葉のない作品に溶け合っている。
そして、振り向けば、南の空にぼんやりと月が浮かんでいた。

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