アートなキングベル

襟元のタグには「1998」とあるので、もう10年以上も前のＴシャツだ。
ちょっと崩れた感じのこのキャラを描いたのは、日比野克彦氏（東京芸術大学教授）。この年、各界のアーティストたちが、従来のマークやマスコットにとらわれずにＪクラブのイメージをデザインした商品が発売された。
日比野氏とベルマーレは、氏の展覧会が平塚市美術館で開催されたのが縁。そのあたりの話は、氏の著書『球の仕業』（淡交社刊 1200円＋税）に詳しい。
「ひょんなことでベルマーレファンに！」なった氏だが、当時サッカーに押されて元気のなかった野球を盛り上げようと企画した雑誌の撮影のために訪れた平塚の「野球場でつかのまのサッカー観戦」をすることになってしまったという面白いエピソードも書かれている。
あれから12年、久しぶりにＪ１に復帰したベルマーレを、日比野氏はどんなふうに見てくれているのだろうか。


『球の仕業』中のイラスト。タイトルは「Ｂ's team」

ここのところ、食べ物かベルマーレの話題しかないなぁ（笑）