湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

思い出ボロシャツ

2011-05-10 21:18:59 | 思い出日和


タンスを整理していたら、こんなポロシャツが出てきた。
横浜山手の『トイズクラブ』の刺繍がある。若いころ併設されている『ブリキのおもちゃ博物館』に、よく出かけ、その度にTシャツやトレーナーなども買い求めたものだ。

ポロシャツも、このタイプのずっと前、刺繍ではなく丸いワッペンタイプのものをオープン間もない頃に買って、ボロボロになるまで着た記憶がある。

ところが、ある日、広げた神奈川新聞にそのポロシャツと同じものが全面広告として載っていたのだから驚いた。
しかも、「WANTED!」の文字と一緒に「このポロシャツを¥100,000で買います!」とある。どんなに状態がよくなくてもだという。
ん~、残念!
もうとっくに捨ててしまっていたのだ。このときばかりは地団太を踏みまくったものだ(笑)。




先月までその神奈川新聞の『わが人生』欄を、ブリキのおもちゃ博物館館長の北原照久氏が執筆している。そして、4月12日にあの「WANTED!」広告のエピソードが綴られていた。オープン当初は、元町にあった無印良品でポロシャツを買ってきてワッペンを縫いつけていたそうだ。その後、メーカーから売り込みがあって量産がスタートした。この「WANTED!」、実は原点を忘れかけていた自分たち自身に向けたオープン10周年広告だったのだという。

「反響は3枚あり、2枚は買わせていただいた。もう1枚は持ち込んだ人が思い出だから持っていたいと言ってくれた。それも嬉しいことだった」
と書かれていた。

「思い出だから持っていたい」とは、なんとステキな。
僕なんか、黄ばんでボロボロだからと何にも考えずあっさり捨てちゃったんだよね(笑)。

もし、僕の手元にあの手作りポロが残っていたとしたらどうしただろう。迷わず持っていったかな?
いや、10万円で引き取るということは、それだけの価値があるということ。だったら、もっと値が上がるかもしれないから、それまで寝かせておこう…ウワッ、なんてアサマシイ考えだろう(笑)。
でも、こういうことって、北原氏が鑑定人をつとめる『なんでも鑑定団』では、よく聞く話だったりして(笑)。