湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

入学おめでとう

2009-04-13 22:13:23 | 思い出日和


小学校6年生も終わりになると、コースか時代の選択を迫られた。
学研の『中一コース』と旺文社の『中一時代』という月刊の学習雑誌の話だ(時代は三年になると『蛍雪時代』となる)。
今はどちらも大判になりカラーのビジュアルが多用されているようだが、僕らの頃は小さくてやたら分厚いところが魅力的な本だった。
つまり、まるで絵本のサイズのようでちょっと幼稚なイメージの小学館『小学○年生』を卒業して、オレちょっと大人じゃん的な優越感を、この小ささと厚みに感じたものである。当時は。
別に、どちらかを購読しなきゃいけないということはなかったのだけれど、6年生の年明けぐらいになると、「オマエどっちにする?」「オレ、時代」「オレはコース」なんていう会話が交わされていた。
その選択の決め手となっていたのが、実は購読予約特典の万年筆である。
紙の雑誌なのに立派な万年筆がもらえるというインパクトは絶大だった。あの頃はそれが一気に大人になるために不可欠なツールだと思い込んでいたのかもしれない。その重要なアイテムが“おまけ”というのも、いま思えば笑っちゃうけどね。
結局僕は万年筆のデザイン的な好みではなく、小学校のころ購読していた『科学』つながりで学研の『コース』を選択した。
手に入れた万年筆の真ん中のネジを回して分解、初めて中にカートリッジを差し込んだ時の手応えや匂いは今でも覚えている。そして、誇らしげに書きまくった。嬉しくて無駄に書きまくった。カートリッジを買い足し何本かをカラにするとペン先が広がり、まだ3月だというのにダメにした。
ところが4月になると、親戚のおじさんが入学祝にとパーカーの万年筆をくれたのだ。
今度は大切に使ったが、入学式以降、学校へ持って行ったかといえば、NOである。
はたして中学生に万年筆が相応しいのか、そして今も万年筆がおまけに付いてくるのか、謎ではある。

すみません、何の変哲もない今日の写真、なんだかわかりませんよね。昼休みの散チャリ中に見つけた『ゼブラ』本社ビルです。筆記用具つながりで(笑)。「おめでとう、シャーボを贈ろう」というCMがあったな。CMといえば、あのおかしな「ゼブラゾーンを渡りましょう」というのを思い出して、横断歩道を入れて写してみました(笑)。よく見ると、ビルもゼブラゾーンになってる!