スキーのストックのようなものを両手に、森の中を歩いていく女の子たちがいた。
イキイキと楽しそうにスイスイ進んでいくぞ。
そりゃぁアップダウンのきつい道だって、ストックを杖がわりにすればラクチンだよね。
でもなんだい、考えてみりゃぁ、いい若かいもんが。
流行の山ガールだかなんだか知らねぇけどよー。
と勝手に思っていた。
ところが、実はまったく逆だった。
フィンランドで生まれた「ノルディックウォーキング」というらしい。
杖…じゃなかった(笑)、ポールを使うことで、下半身だけでなく上半身の筋肉を使う全身運動になるのだそうだ。ファッションでやってるんじゃなくて、彼女たちはわざわざ負荷をかけてホンキで歩いていたのだった。
ごめんね、勘違いしちゃって。
自分のモノサシで計っちゃイカンね。
だってさ、彼女たちに抜かれた時、くたくたでさ、ホンキで杖が欲しかったんだ(笑)。