湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

男はよくばりよ

2010-10-12 22:49:06 | B食の道


「半チャン・半ソバ・半シュー」
とくれば、寅さんでおなじみの渥美清さんがご常連だったという『でぶそば』である。大船に松竹撮影所があった頃、よく現れては注文したという名物メニューだ。
チャーハンも、ラーメンも、シューマイもみんな食べたいけれど、食べきれない。だから、少しずつ食べたいというわがままを先代のご主人が聞き入れてくれたのだろうか。このパターンですね。

小さめの丼いっぱいのラーメン。具はチャーシュー、もやしと至ってシンプル。麺は太め、味は懐かしい普通な感じ。
シューマイもこれといった特徴はない。
チャーハンも、具はチャーシューと卵しか見あたらない。でも、ご飯が硬めでパラパラしていて好みのタイプ。
どれも普通においしい、古き良き中華そば屋さんの味だ。もちろん、お腹いっぱいになった。そりゃそうだ、半分×3だから、1.5人前ってことだもんね。そう考えると、1030円という高めな印象の価格設定も妥当か(なぜか1050円ではないのだ)。

ん~、悪くないぞ。わざわざ電車賃はたいてくるかといえば疑問だが、近くで用があるんだったら食ってこかというお店である。
そう、そう、こういう極めて普通の、いわゆる庶民の味を求めて寅さんは通ったのだなと妙に納得してしまったうのであった。


色紙も撮って構わないとお母さんがおっしゃるので(笑)。「漢字のサインは珍しいそうですよ」



店内は狭くてこぢんまりしている。外に出て横から見たら、こんなに薄かった。
場所は資生堂鎌倉工場の近く。最寄り駅は大船だが、住所は横浜市栄区になる。


店内に貼ってあった『男はつらいよ 寅次郎物語』のポスター。子役が被っている帽子に注目。懐かしい横浜大洋ホエールズ!