湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

ぶらり吉田うどんの旅2

2009-11-24 23:20:18 | B食の道


「甲府に行くなら、うどんだろ」
から始まった「吉田のうどん」の食べある記も2日目(22日のこと)。とはいっても、いもフライのように数は食べられない。ここのはみんなボリュームがあるので、なおさらだ。
朝、パンを食べてしまったので、またしてもまずは市内を走り回ってカロリー消費(笑)。かなり道を覚えてしまったぞ。ベルサポの姿も何組か見掛ける。みんな顔が晴れやか。
さて、1軒目は夕べクローズしていた『せんしゅう』へ。開店前からすでに2組6人が並んでる。うち二人は準備運動中で、気合い充分(何の気合いか?)。
こちらも店内は広い。気合いが入っていたのは店主の方で、その声に女性スタッフが呼応して活気がある。
うわさの天ぷら登場。













「肉天」である。どんぶりの円周ほどある天ぷらが、立て掛けてある(笑)。
「天ぷらそば」とか「天ぷらうどん」といえば、最近は海老天が当たり前のようだが、「吉田のうどん」はどこもニンジンを軸にゴボウか玉ねぎのようだ。海老は普通に食べられるがそれほど好きではない僕にとっては大変ありがたい。特にここのニンジンと玉ねぎの天ぷらは、子供の頃から食べ慣れた母親のそれと同じで嬉しかった。実家に帰ると、今でもどきどき揚げてくれるが、子供たちも大好き。
これの特大サイズが出てきたのだからたまらない。バリッ、ズルズル、バリッ、ズルズル…
肉の甘辛とさっぱりキャベツ、モッチモチの麺。ん~どんどんイケますね。少し汁に浸してシナッとなった天ぷらがまたウマイ。それがとけだした汁が、またウマイ。讃岐うどんのようにこれだ!という潔さはないが、普通においしい田舎うどんなのだ。
ここは、硬さや辛さも細かく指定できるらしい。今どきの内装で残念ではあるけれど、味はお墨付きだ。


一応、横からのショットも。

さて、甲府にまで来たのに観光の一つもしていないのに気づき、道路標識の「武田神社」の文字を発見して向かう。こちらは駅の北側。長い長い直接の緩い坂を上った先に社がある。上ったきた割りには、あっさりと普通の神社だ。お宮参りや七五三で賑わっているが、観光客は少ない。地元の人にとっては、近所の神社に過ぎず特別なものではないのかもしれない。



かなり走ったので、もう1軒いけそうだ。武田神社から、次はうどんに惹かれて善光寺参りに。甲府駅から東京方面に一つ戻る感じ。ここも参道が真っ直ぐにのびている(こっちは平坦)。その立派で赤い山門の少し出前、うっかりすると見逃してしまいそうなお店が『手打ちうどん とだ』だ。駐車場には10台以上のクルマが停まっている。普通の民家の広間をぶち抜いたような店内にはわんさかお客がうどんをすすっていた。
メニューに「肉天」が見つからず、「肉天わかめ」を。気弱で人見知りなので「わかめ抜き」とは言えなかったのだ(笑)。
キャベツとわかめはどうなんだという心配があった。



まったく心配いらなかった(笑)。何の問題もなく合っていた。キャベツの味噌汁、わかめの味噌汁、どちらも好きだった。
ここの麺は軽い乱切りといったイメージ。そこがいい。楽しい。ただ、さっきから食べても食べても、なかなか減らない。驚くべき麺の量が汁の中に隠れている。要注意。おいしいからいいんだけど、2杯目には少々キツかったな。



2日間にわたって食べ歩いた「吉田のうどん」をまとめると、「いつか食べた懐かしい田舎のうどんのやたらコシがあるやつ」という感じか。おばあちゃんが「もっとたべろ」と無理やり山盛りにしてしまう田舎っぽさが嬉しい。けどツラい(笑)。
しかも、モチモチだから胃にきそうなのに、さすがはうどん、たいへん消化もよく、この2日間、極めて快便であった(失礼)。
帰りは、さらにお隣の酒折駅から各駅停車に乗車。パンパンのお腹と嬉しい思い出を抱えて、のんびり帰路につくのであった。おっと、自転車もかついで。