湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

ぶらり吉田うどんの旅1

2009-11-22 22:04:25 | B食の道


「甲府に行くなら、うどんだろ」
この方に言われた。
えっ?「ほうとう」じゃなくて?
うどんには、もとい鵜呑みにはできないので検索してみると「吉田のうどん」がヒット。なんでも富士吉田が元祖で、山梨県内に広がっているのだという。富士山への玄関口である富士吉田では、霊峰に登る前に白いもので身を清める意味で古くからうどんが食されていたとか。誰もが白いご飯を食べられる時代ではなかったのだろう。
そんなわけで、夕刻5時からのゲームだというのに、10時半前に甲府駅に降り立ち自転車にまたがる(レンタサイクルが17時返却だったので今回は輪行)。
プリントした大雑把な地図だけが頼りなので心細いのだが、何とか1軒目にたどり着く。「甲府を代表する吉田うどんの店」と紹介されていたが、日曜定休なので土曜の今日食べておかなければならないのだ。
「臨時休業」という看板がぶら下がっていた。出鼻をくじかれる。
次も日曜定休のお店『あかの』である。ここは白い暖簾か晴れ晴れと僕を迎えてくれた。



店内はあんがい広く、カウンター席以外は座敷。民家に招かれたよう。なんとなく「天ぷらうどん」を頼んでしまったが、後から来たお客さんはみんな「肉天」といっている。そういえば、ネット上でも「肉天がおすすめ」となっていたような気がする。これは失敗。



吉田のうどんの特徴は、まず味噌仕立てで、麺のコシが強い。そしてキャベツがトッピングされていること。うどんに、まさかのキャベツが楽しい。
実際、まったく違和感なくいただけた。田舎の味わい、昭和の香り。ただ茹でたキャベツが載っているだけなのにね、不思議だ。
確かに麺のコシはあるが、讃岐とは違ってモチモチした感じ。ボリュームもあるので途中でアゴが疲れてきたが、おいしくいただけた。
かなりお腹がふくれてしまったので、市内を縦横無尽に走り回ってカロリー消費。盆地だけあって平坦なので走りやすい。細い道が碁盤の目のように走っている。幹線道路以外はクルマも少なく、ぶらぶらするには持ってこいだ。枯れたお店も多い。
なかなかお腹がすかないうちに開門時間が近づいてきた。次の店はゲーム後にすることに。
ところが、小瀬競技場の露店に「吉田のうどん」の文字を発見。引き寄せられるように列に並ぶ。



こちらは、肉もデフォルト。そうか、甘辛く煮た肉が味噌仕立ての汁に溶けて深みが出ている。いい具合だ。ただ、天ぷらではなくテンカスとニンジンの細切りになっている。さらに油揚げ(きつね)が。麺にコシがなくて、ぼそぼそしているのが残念。文句を言ってはいけない、露店なんだからね。



予想以上に痺れるゲームでクッタクタになるものの、勝利がペダルを軽くしてくれる。スイスイこいで、橋のたもとの「せんしゅう」へ。ここは、大きな天ぷらが有名。
意気揚々と乗り付ける(自転車だけどね)と、灯りがついていない。夜の営業もありという情報だったが…。
サッカーの神様は微笑んだが、うどんの神様はいなかった。

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