湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

デパートへのめり込もう

2009-11-04 22:37:38 | 湘南ライナーで読む


いつだったかの『週刊ブックレビュー』で紹介され盛り上がっていたのを思い出して購入(笑)。
贈収賄事件と合併の噂で揺れる老舗百貨店「鈴膳」を舞台に起こる、たった一夜のドタバタを描いた『デパートへ行こう!』(講談社刊 1600円+税)だ。
この百貨店や事件に関わる様々な立場、様々な年代の登場人物がなぜかこの夜に集合してしまう。そして、デパ地下から、かつてはステージや遊具があった屋上までのすべてのフロアを行ったり来たりの大騒動。もともとありえない話なので、疑いを持ってはいけない。ただただ展開の面白さに、のめり込もう。先日テレビでチラッと見た三谷幸喜監督『有頂天ホテル』のようなノリだろうか。登場人物を、自分なりに配役してみると面白いかもしれない。
自分自身も子供の頃、デパートへ行くこと自体が家族の大きな娯楽だった。一人目の登場人物と同じような思いを抱いていたので、導入部から期待感も大きかった。でも、どうも自分にはしっくりこなくて残念。一生懸命のめり込もうとしてみたんだけどね。まあ、こればっかりは合う合わないがあるから仕方ないな。