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運ばれてきた銀色の器には蓋がされている。
その蓋の取っ手をウェイターが指で挟んで持ち上げると、クルクルッと回して手元のお盆におさめた。
目の前に現れたのは、真っ赤な『イタリアン』だ。
もちろん関東では『ナポリタン』だが、関西以西では『イタリアン』と呼ぶことが多いという(理由はこの本に詳しい)。
会社帰りに、イノダコーヒー東京大丸店に寄った。あの京都で超有名な喫茶店である(東京初出店!)。
そのまた有名な『イタリアン』から、ゆらゆら湯気があがっている。
うどんと見間違うばかりの太い麺。いかにもケチャップというベチャベチャ感。ビジュアル的にも、すでに感動モノ。そして、想像通りの味がまた泣かせるではないか。
初めて食べたのに懐かしい。パルメザンチーズにタバスコが、さらに僕を過去へと誘うのだ。
見た目よりもボリューミーで、満足感はかなり大きい。口のまわりに着いた赤も嬉しいかぎり。
これは、クセになりそうだ。
周りを見渡すと、女性同士かカップルがほとんど。僕はなぜかこの方と、おっさんの二人連れ。どう見たって怪しい。
今度はゼッタイ一人で来て、表に向いたカウンター席でニンマリしよう、そう心に誓うのであった。
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こちらは、ほとんどか“男同士”の東大前の『こころ』。お昼は一人ここで過ごした。