湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

音で思い出す昭和

2007-11-04 20:36:32 | 湘南ライナーで読む


『ALWAYS 続・三丁目の夕日』とコラボレーションしたテレビCMがたくさん流れている。
『東京人』12月号では、昭和30年代のテレビCMを通して様々な角度から時代を見る特集で興味深い(ちなみに「音は、昭和30年代に連れて行ってくれるタイムマシーン」という、山崎貴監督のインタビュー記事も載っている)。
懐かしいなあと読みながら、思い出したのが『懐かしのTV・CM大全集1954~1973』というCD。よく耳にしたCMソングがギッシリ70曲詰まっている。歌だけではない、あの「なんであるアイデアル」や「いっぱいやっか」「いいと思うよ」「ハッパフミフミ」などセリフのみの5秒CMなども収録されている。
音源だけなのに、どれも映像も浮かんでくるから不思議だ。いまのように、娯楽があふれているわけではなかったから、CMだって一生懸命見ていた証拠だろう。
それにしても、このCD、発売は1987年だから驚く。発売日を待って買った覚えがあるから、すでに僕の昭和ブームは、その頃から始まっていたということか。
「始まっていた」って、まだ1987年は、まだ昭和だったというのに!

三丁目の夕日が目にしみた

2007-11-04 01:32:08 | 湘南ライナーで見る


いちいち笑うなよ、おいおい。
それは、ちょっとしたエッセンスであって、声をあげて笑うところか?
出だしから、劇場はいい調子だ。
21時半からのレイトショーだというのに、満員御礼ですよ。空いてると思って、わざわざこの時間にしたんだけどなあ。
平均年齢は、高い。夫婦連れか家族連ればかり。家族連れといっても、レイトショーなので18歳未満はNG。つまり、子供もデッカイ家族連れ(笑)。で、僕のような「お一人様」は端っこに追いやられての『ALWAYS 続・三丁目の夕日』の鑑賞だった。
でも、いちいち声を出して笑ってもいいのだということが、物語の中で明らかになる。
裕次郎の映画(という設定。♪おいらはドラマー…)に一喜一憂している観客席のシーンが、まるでそれだったのだ。スゴイですよ、まるで鏡のよう。そういう時代を体感した人々が、今晩の観客席を埋めていたということだったのだ。
声出して、思い切って笑ってください。
おい、今度はグスッ、グスッ…と、鼻をすする音。
いいよいいよ、泣いてもね。声出して泣いてください。
えっ、なんだか僕までおかしいぞ。
くっそー、「夕日が目にしみるぜ」
涙がアゴまでたれてきやがった。隣のおばちゃんに見られそうで拭けない…って、横目で見たら、おばちゃんも相当目にしみまくっているようだね。
わかりきった、できすぎの、王道のストーリーなのに、いや、だからこその涙なのだ。
昭和のドタバタ映画をそのまま映像しているからこその面白さなのだ。
それにしても、幕開けのサプライズといい、物語と劇中の小説がシンクロしているところといい、時代を映す言葉やモノ、コトをそこここに盛り込む巧みさといい、実にサービス満点でよくできた映画だった。
もちろん、その時代を生きたり、知っている人々にとっては。

写真は、昼間セブンイレブンで買ったフィギュア。