西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

「コロナ禍のせいで、財政状況が把握しづらかった...」というのは、言い訳でしかありません。市長としての責任を、よくよく認識するべきです!

2024-03-04 09:51:41 | 市政全般に関連すること

地域の防災訓練に来賓待遇の行事が2件、消防団の訓練に夜警とヘタな平日より、よっぽど忙しかった土日。
ちっとは休みほしいよな...とぼやきつつ、今日も頑張らなければ!
なお、こちらは来週の操法大会に向けての、お隣の分団さんの練習風景ですよ。
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さて本題、代表質問のご報告の続きです。
色々と考えさせられることの多かった、今回の代表質問。
中でも、トップクラスに「おいおい...」と思った内容が、今回の質疑ですよ。
それでは、どうぞ。

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【質問】
行政経営改革前期実行計画の評価についてです。
『行政経営改革は、令和2年度から3年ごとの区切りとして前期、中期、後期とした取組を進めてきたもので、OPEN、SMART、RELIABLEといった三つの視点から、「市民とともに新たな価値を生み出す市役所改革」として旗を掲げ、市の業務改善や人材育成などの取組を進めている』とのことでした。
我が会派は当初から、抽象的な横文字が踊る市の方向性には否定的であり、むしろ財源捻出に注力するべきと訴えてきましたが、市の姿勢は変わりませんでした。
そして、その結果、施政方針の言葉を借りると
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令和4年度決算では、収支不足を補填するため財政基金から多額の取崩をすることとなり、その結果、実質単年度収支が42億円の赤字となりました。このままの財政運営を続けると、今後も多額の収支不足が見込まれ、基金が大きく目減りし、近いうちに枯渇してしまうことも有り得る
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という状況に陥ってしまいました。
こちらも施政方針の言葉を借りるなら「持続可能な市政運営を行うためには、一時的な財政対策を行うのではなく、財政を圧迫する要因、つまり財政構造そのものに切り込むことが必要」なのは、行政経営改革前期実行計画を策定していた際から、分かりきっていたことです。
せめて、この時期から財政改善に取り組んでいたなら、少なくとも、こんなにも早い時期に、今のような危機的状況に陥ることはなかったでしょう。
このように対応が後手に回り、結果、本市財政が、このような状況に陥ってしまったことに対する見解をお聞かせ下さい。
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【答弁】
本市の財政状況は、阪神・淡路大震災以降、行財政改善や行政経営改革の取組により、一定の立て直しを図り、深刻な財源不足を回避した以降、行政経営改革基本計画の理念や考え方は第4次総合計画に引き継がれたものの、行政経営に係る具体的な方針や計画の策定には至っておりませんでした。
令和元年10月には、効果的・効率的な市民サービスの提供を目的として「行政経営 改革基本方針」を策定し、行政運営の仕組みを変える取組を進めることといたしましたが、財政状況について、その段階では今ほど強い危機感は持っておりませんでした。
このような中、令和4年度決算では、財政基金を21億円取り崩して収支不足を補うような状況となり、速やかに収支改善に着手する必要性があると判断し、財政構造改善の取組を進めることとしたものです。
振り返れば、財政が赤字基調に進みだした時期にコロナ禍が重なり、財政状況の実態を把握しづらかったことがあげられますが、いま取組に着手できたことを前向きにとらえ、全力を尽くしていく覚悟でございます。
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【意見・要望】
「振り返れば、財政が赤字基調に進み出した時期にコロナ禍が重なり、財政状況の実態を把握しづらかった」と仰いますが、コロナによる影響が本格化したのは令和2年度以降。
「西宮市財政構造改善基本方針」には「平成30年度以降は赤字基調に陥り」と明記されており、「コロナ禍が重なり、財政状況の実態を把握しづらかった」というのは言い訳でしかありません。
実際、市の財政状況を最もよく知る立場にある財務部局の担当からは予算や決算の度に一貫して、財政が厳しいという説明を受けていました。
我が会派も、その内容を確認・検証した上で、財政状況が厳しいという前提に立ち、議会の内外を通じて、意見を述べ、情報を発信してきました。
「いま取組に着手できたことを前向きにとらえ、全力を尽くしていく覚悟でございます」との呆れるほど前向きな姿勢は、それはそれでよいのかもしれませんが、対応が後手後手に回った結果、このような危機的状況に陥ったことについて、よくよく責任を感じるべきです。
この点についても、どうにも市長は、ご自身の職責と、これまで行ってこられた市政運営への責任に対する認識が甘いように思えてなりません。
ともすると希望的・楽観的な方向に流れがちであるように感じていることから、そうした姿勢を改めるべきであると、強く指摘しておきます。


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危機を未然に防ぐことこそが最大の危機管理であり、トップの責任と思っている私から見て、この答弁は度肝を抜かれるものでした。
言葉を失うとは、このことやな...と。
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【ご参照】
市長によると、今はまだ財政危機ではないそうな... 正副市長の12月ボーナスを削減する議案が提出され、賛成多数で可決されました。@2023年11月のブログ

なにせ色々ありますが、今日も本会議。
しっかり議会全体の雰囲気など、勉強しなければなりませんね。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。