あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: 朝のお散歩ツーリング_情島、伏龍特別攻撃隊基地&トリオコンサート@呉

2014年02月09日 | 旅するシーカヤック
土曜日は、暖かい呉にしては珍しく雪が積もり、さすがにどこにも出掛けることができそうもない。
じゃあ、という訳で、朝から大和温泉へ。

雪だから人も少なくゆっくりと温泉を楽しめるのではないかという読みはバッチリ当たり、空いた温泉で約6時間ほど、潮湯やサウナでのんびりまったり。

ダイエット目標も達成!

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2014年2月9日(日) 朝7時過ぎ。 『じゃあ、ちょっと近場で漕いでくるよ。 今日は早めに帰るから、昼ご飯はどこかに一緒に食べにいこう』

泊付きツーリングが基本の俺だが、仕方なく日帰りツーリングの場合は、家から車で1時間のエリアに決めている。
という訳で呉からだと、竹原や岡村島、江田島、倉橋島あたりが、日帰りツーリングエリアとなる。

今日は朝のお気軽お散歩ツーリングなので、一番近い音戸からの出艇にした。

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日の出を眺めながら、『チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲』をBGMに音戸へと向かう。

家から30分でこんな便利な出艇場所があるなんて、芸予諸島の海沿いに住んでいるということが、シーカヤッカーにとってどれだけ恵まれているのか分かるだろう。

家から来てきた”温か下着”の上にドライスーツをまとい、安全装備を積み込むと、出艇準備は完了。

近くの山には、昨日の雪がまだ残っており、冬を感じさせる朝のお散歩ツーリング。


今日は風もなく、少し曇りがちではあるが、絶好のツーリング日和。

このあたりは、広島らしい『牡蠣棚』が。

まだ短いが、牡蠣棚にはワカメの新芽が伸びつつある。 春はもう近い。

小情島、鈴鹿島を巡り、情島へと向かう。

情島の港で一休み。 ポットに詰めてきた、熱い柚子ショウガ湯で体を芯から温める。 『ホッ!』

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ここからは、情島の岸沿いに北上。 島のほぼ北端近くの小さな浜へ。

シーカヤックを引き揚げ、浜に上陸。

この浜には、太平洋戦争時代に『伏龍特別攻撃隊』の基地があったとかで、石碑が残っているのである。

伏龍特別攻撃隊

この引用HPの記載にあるように、”潜水服・圧搾空気ボンベを装着した隊員が十人で一隊を編成し、長さ2メートルの棒の先についた機雷で敵艦船の船底を突き撃沈させるという、特攻隊のなかでも最も悲壮な部隊だった”、という、信じられないような非人間的な作戦の名残。 『嗚呼。。。』

一人静かに、石碑に手を合わせる。

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徐々に青空が覗きつつある冬空。

今日は約1時間半ほどのお散歩ツーリング。

残念ながら日帰りツーリングではあったが、やはり海を漕ぐのは楽しいな!

帰りは、ここで信号待ちで止まるとシャッターを押す、二つの音戸大橋が見通せる定番スポット。


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家に戻ると、着替えて妻と二人で呉に出発。
『今日はコンサートがあるから、もし当日券が残っとったら聴きに行こうや。 俺がバレンタインのプレゼントにしてあげるよ』

呉市文化ホールに行き、『今日の当日券、まだ有りますか?』と聞くと、『ええ、まだありますよ』との事。


座席表を見せてもらいながら、『2階のこの席は空いてますか』と、一番端のせり出した場所を聞いてみると、『空いていますよ。 ここは、好きな方には人気なんです』
『じゃあ、ここをお願いします』 という訳で、1番2番の席のチケットを購入。
『当日券。 空いててよかったね』

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お昼ご飯は、たいちゃんでお好み焼き。

お好み焼きの、肉玉そばと肉玉うどんを注文し、半分ずつに分けてもらう。

たっぷりのキャベツが時間を掛けて蒸し焼きにされるお好み焼きは、キャベツの甘さが引き立って旨い。
生ビールを注文し、熱々のお好み焼きを、ハフハフ、フーフー。

『ごちそうさまでした!』

そして、コンサートへ。

『川久保賜紀 遠藤真理 三浦友理枝 トリオコンサート』
ピアノとヴァイオリン、そしてチェロのトリオである。

気に入ったのは、F.クライスラーの”中国の太鼓”。 M.モノー、”愛の賛歌”。

S.ラフマニノフ”悲しみの三重奏曲 第1番 ト短調” 最後に至る重々しい曲調が俺の好み。

トリのF.メンデルスゾーン”ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調 op.49”は最高。 特に、第4楽章には痺れた! まさに素晴らしいの一言。

そしてアンコールは、思いがけずも『亡き王女のためのバヴァーヌ(ラヴェル)!!!
まさか、アンコールで俺が好きなこの曲が聴けるなんて。 最高である。

***

朝は地元でシーカヤックでのお散歩ツーリングを楽しみ、午後は妻と一緒にクラシックのコンサートを堪能した。
またまた最高の週末であったなあ!

さて、次はどこ行こう?

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