あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: 旅するDahon Speed TR_日本海~瀬戸内海・縦断輪行ツーリング(2)

2013年09月28日 | 旅するシーカヤック
2013年9月27日(金) 今日は久し振りの有給休暇。 という訳で、数日前から天気予報をチェックし、地図を睨みながら、何をして楽しもうかとプランニングを楽しんでいたのだが、結局輪行ツーリングに決定!

今年5月には、三次~江津まで『旅する折り畳み自転車_Dahon SpeedTR』での輪行ツーリングを楽しんだのだが、もちろんそれは、瀬戸内海と日本海を自転車で縦断しようと言う企画の第一歩。

5月の輪行ツーリングでは、三次~江津まで、テントを積んでのキャンプツーリングでなんとか目的を達し、帰りには現在大雨の影響で運行を停止している三江線の全線乗車も果たした。
残りの三次~呉までは、季節が良くなるのを待っていたのである。 今回は、広島市内経由で戻ってくる予定なので、キャンプは諦めホテル泊の予定。

***

朝、4時半に起きると、着替えて準備完了。 『じゃあ、行ってくるよ』

JRの駅まで自走で行き、折り畳んでパッキング。 折り畳んで輪行袋に収めるまでの時間は、約10分弱。
『ほんと、楽だよなあ』
その昔、MTBの両輪を外して輪行していたことを考えると、この自転車を手に入れてからは、本当に気軽に輪行旅を楽しむことができるようになった。

朝の駅はまだ静か。

この雰囲気が、いかにもこれから旅に出るんだという気にさせてくれるので、とても好きな時間帯である。

列車では一番前の車両に乗り、一番前のスペースに自転車を置かせていただく。

倒れ防止のバンジーコードも、もちろんセット。

広島駅では、朝食を。

1番ホームの名物、駅うどん。

俺は、うどんよりはソバ派なので、かき揚げ蕎麦。 『ごちそうさまでした』

***

三次行きの芸備線。

これまた一番前の車両に輪行袋を置かせていただく。

この車両の最前列は、まるで輪行のために用意されたスペースのように、人に迷惑をかける事なく自転車を置く事ができる。 素晴らしい!

ディーゼルカーでガタゴトガタゴト、のんびりまったりの旅である。

空は秋晴れ。

なかなか良い休みになりそうだ。

広島駅から約2時間で三次駅に到着。

輪行袋の中では、こんな感じでパッキングしている。

サドルをあげ、ハンドルを起こして角度を調整し、畳んでいたフレームをひろげて固定すると、

数分で準備完了。

売店でお茶を購入し、ヘルメットを冠ってグローブを装着すると、09:15。 『さあ、出発だ!』

気温も下がり、秋らしい気持ちのよい気候。 自転車旅にはピッタリである。

田舎ではお米も実り、まさに収穫の秋。

『なんて綺麗な秋晴れの空なのだろう!』

ここまで快調に走ってきて、広島まで残り50km。

川沿いの道路を、えっちらおっちら、ペダルを漕ぎ進める。

疲れてきたので、しばし休憩。

小さな橋を渡り、川沿いの草地へ。

眼の前には、田圃と山が。

草の上に座り、景色を眺め、お茶を飲み、川のせせらぎに耳を傾ける。 なんと贅沢な時間なのだろうか。

***

お昼は、コンビニでカレーを購入し、屋根のあるベンチでいただいた。

疲れた体にカレーが旨い。 『ごちそうさまでした』 もう一踏ん張り、頑張るぞー。

太田川沿いまで来た。 もう、ゴールは近い。

最高の秋晴れの中、川沿いのサイクリングロードを快走する。


ようやく広島駅に到着。

今日停まるホテルまではあと一息である。

三次を出てから約68kmの距離を約5時間。

午後2時過ぎには、ホテルに到着した。 『あー、疲れた』

普段から自転車を漕いでいる人なら、そのまま走って呉に戻るのだろうが、俺には60km位が一日に走る距離としては楽しめる範囲。 そして、広島市内となると、テントを張ってのキャンプは実質無理。
と言う訳で、昨日の夜にネットでこのホテルを予約していたのである。

妻に、無事に広島に着いた事をメールし、お風呂にお湯を張って足の疲れを癒したあと、少し早めの晩ご飯。

今日のお店は決めていた。 源蔵本店。
ここ数年来ていないが、この店の料理と雰囲気が好きなのである。 でも、久し振りに訪れてみると、なんだか入口からして雰囲気が違う。
『なんか、きれいになったなあ』

ガラリと引き戸を開けると、店内も改装されて以前より整然とした雰囲気。

まずは、定番の小イワシ刺身。 ビールは生の大。

鶏もつもいただき、そろそろご飯ものにしようか。

メニューを見ると、『穴子丼』というのがある。 またその隣には、『あさりの味噌汁』の札も。

『おお、これや』 『すみません、穴子丼とあさりの味噌汁もらえますか』 『はーい』

『おー、穴子丼。 美味いなあ。 味噌汁も、疲れた体に滲みるなあ』

『ごちそうさまでした』

夜は、ホテルの部屋で一人お酒を飲みながらのんびりまったり。

***

翌朝は、6時半にホテルをチェックアウト。

今日は少し曇り空。

まずは、空いたお腹を満たすため、モーニングサービスのある店へ。

ネットで評判の高かった『ツヴァイ G線』

7時からの営業で、今日は俺が一番乗り。
『このボローニャセットって何ですか?』 『それはパンがちょっと違うんです。 高級なパンで、美味しいですよ』

『じゃあ、ボローニャセットでお願いします』

うん、確かにこのパンは美味しいな。 そして、なんと言ってもこのコーヒー。

『ごちそうさまでした。 美味しかったです』

G線を出て自転車を走らせていると、アンデルセンが。
『あ、ここって7時半からモーニングセットがあるんだよな』 前から気になっていた、アンデルセンのモーニングセット。

これは、行くしかあるまい。 小食の俺にしては珍しく、モーニングセットの”はしご”である。

なんと、アンデルセンでも俺が一番乗りのお客さん。

やはり、ここのパンは美味しいな。 『ごちそうさまでした』

満足満足!

***

瀬戸内海と日本海をつなぐ輪行旅なので、せっかくだから瀬戸内らしい自転車旅をということで、ここからは単純に陸路を呉まで走るのではなく、フェリーを使ったアイランドホッピングを楽しむとしよう。

と言う訳で、川沿いの快適なサイクリングロードをえっちらおっちら。

道沿いには彼岸花も咲いており、秋を感じさせる。

へえ、広島の太田川沿いって、サイクリングには最適やなあ。

なんとか、宇品港に到着。

ここからは、フェリーで江田島に渡る予定。

『三高まで自転車』って言うと、『自転車でしたら、そこの書類に書いていただけると割引になります』との事。 『ラッキー!』

この割引で、結局自転車分はタダ!


目の前は瀬戸内海。 これで、日本海~瀬戸内海の縦断輪行ツーリングは一旦成功。

三高行きのフェリーに乗り込む。



ここでは、車両甲板で自転車をロープで固定してくれる。

途中、潜水艦が浮上して航行しているのが見えた。

これも、呉らしい光景の一つである。

***

江田島では、三高から小用までのコースをひたすら走る。

小用から呉までのフェリーは、この時間帯では約1時間に1本であり、フェリーが到着した三高から小用まで俺に許された時間は1時間。
まあ、無理しないで行こう。 遅れたら、1時間待てば良いだけだ。

とは言え、えっちらおっちら走り、秋月へのトンネルを抜け、峠の頂上へ。

苦しい登りを終えて、頂上に付いたときの時刻は、小用からフェリーが出発する約7分前。

『ん? もしかして、これなら間に合うかも!』
ここからは下り坂。 休む事なく漕ぎ続け、フェリー乗り場に付いたのは、出発時刻の2分前。

『まだ、間に合いますか?』 係員の人は時計を見て、『ええ、いいですよ』
『チケット、まだ買ってないですが』 『船の中で買って下さい。 あの、青い制服を着た人です』

ラッキー!

という訳で、三高から一生懸命漕いで来た甲斐があり、なんとか小用~呉までのフェリーに間に合うことができた。




呉港に到着。

港近くに停めてあった、ボンネットバスを見学。

中で写真をとっても好いよとの事で、車内も撮影させていただいた。

運転手さんに、『これ、もう60万kmを越えてるんですね。 メンテナンスが大変なんじゃないですか?』と聞いてみると、
『それがねえ、かなり丈夫に作ってあって、それほど手が掛からないんですよ』との事。

『へえ、そうなんですか。 これってシンクロは無いんでしょう?』 『いいえ、2速と3速にはシンクロが付いてるんです』
『え、じゃあダブルクラッチも要らないんだ! ビックリですね』 『これは、ほぼボンネットバスのほぼ最終型なんですよ』

いやあ、いろいろと勉強になったなあ。


近くには潜水艦の展示もある。

『ああ、遠かったけど、なんとか三次から呉まで帰ってきたんだなあ』

感無量である。

***

今回の様な、折り畳み自転車を使った輪行での尺取り虫方式の旅も楽しいし、以前、フェザークラフトを使って実行した尺取り虫方式での瀬戸内横断&日本海北上編の旅も最高だった。

俺ももうすぐ50歳。 人生の第二歩として、カヤックでの尺取り虫方式の旅もなんとか再開したいものだ。 楽しみだなあ!

*ブログの閲覧数も、gooに移って来てから70万アクセスを越えた。 最初に書いていた、『瀬戸内シーカヤック日記』のアクセス数が約19万だから、合わせると約90万アクセスとなる。
なんとも嬉しいことである。 更新は一週間毎で、コメントすらも受け付けていないのに日々見ていただいている方々、本当にありがとうございます。

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