この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

ビックリするぐらい新鮮味がなかった『サンクスギビング』。

2024-01-04 08:05:47 | 新作映画
 イーライ・ロス監督、ネル・ヴェルラーク主演、『サンクスギビング』、1/1、ユナイテッド・シネマキャナルシティ13にて鑑賞(映画サービスデーにつき鑑賞料金1300円)。2024年1本目。

 お正月!
 ということで、新年早々観るのに相応しい(かどうかはわからない)イーライ・ロス監督のスラッシャーホラー『サンクスギビング』を観てきました。
 
 この手の季節もののホラーを見ていつも疑問に思うのは、どうして「感謝祭(サンクスギビング)」の映画が感謝祭の時期に上映されないのかってことです。
 感謝祭は毎年11月の第4木曜日なんだから、その時期に上映すればいいのにって思います。
 まぁ感謝祭は日本にはなじみのない祝日なので、いつ上映しても一緒ってことなのかもしれませんが、クリスマスを舞台にした、サンタクロースが主人公の映画でも日本では10月や2月に公開されることがありますからね。
 もう少し季節感を大事にして欲しいものです。

 さて、イーライ・ロス監督の『サンクスギビング』ですが、ビックリするぐらい新鮮味のないホラーでした。
 90年代に作られた『スクリーム』や『ラストサマー』と中身はまるきり一緒で、マスクをかぶった殺人鬼がよくわからない動機で次から次に殺人を繰り返すというだけ。
 イーライ・ロス監督もそれは意識しているのだと思います。
 ただ、90年代のホラーを現代に復活させるのであれば、何かしらの新機軸が必須だと思うのですが、本作にはそれがないんですよ。
 これならまだ90年代のホラーをDVDで見た方がマシってものですよね。
 細かいところまでは忘れてしまったけれどたぶん『スクリーム』の第一作の方が本作よりも面白かった気がします。

 新鮮味がないことにも驚きましたが、もっと驚いたのが殺人鬼の正体ですね。
 マスクをかぶった殺人鬼の正体は誰なのか、というところも本作の見所の一つだと思うのですが、そいつが(マスクをせずに)登場した時点で、あ、コイツが犯人だと思いました。
 これだけ怪しいんだから、逆にコイツは犯人ではないのかもしれないなと思わせて実はそのまんま犯人だったという、、、逆に驚きますよ。
 一応ミスリードらしきものもありますが、それがミスリードになってなくて。
 まぁスラッシャー映画に犯人の意外性を求める自分が間違っているのかもしれませんが…。

 オチも正直パッとしなかったですね。
 自分が監督だったら、剛腕投手として期待され、一年前のサンクスギビングの惨劇でその夢を絶たれたヒロインの元カレが、殺人鬼に石礫を見事に命中させ、また野球が出来るようになった、みたいな感じにするかな。
 そういうオチなら観終わった後、それなりにスカッとしたと思うのだけど。
 まぁスラッシャー映画を観てスカッとしたい自分が間違っているのかもしれませんが…。

 お気に入り度★★☆、お薦め度★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。 
コメント
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