この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

ゴア・アクションには満足した『FARANG ファラン』。

2024-06-06 21:13:03 | 新作映画
 ザビエ・ジャン監督、ナシム・リエス主演、『FARANG ファラン』、6/1、ユナイテッド・シネマトリアス久山にて鑑賞(映画サービスデーにつき鑑賞料金1300円)。2024年24本目.。

 6/1にユナイテッド・シネマに映画を観に行くことは早くから決めていました。
 ただ、ユナイテッド・シネマといっても、ユナイテッド・シネマトリアス久山に観に行くか、ユナイテッド・シネマキャナルシティ13に観に行くかは少しだけ迷いました。
 同じユナイテッド・シネマといっても若干上映作が違うのです。
 もちろん被る作品もあるのですが、一番の違いはトリアス久山では『FARANG ファラン』が上映され、キャナルシティでは『関心領域』が上映されることでしょうか(逆に『FARANG ファラン』はキャナルシティでは上映されず、『関心領域』はトリアス久山では上映されない)。
 こういう時、意識高い系の映画ファンであれば『関心領域』を観に行くのでしょうが、自分は意識低い系の映画ファンなので、エクストリーム・ハードゴア・アクションの『FARANG ファラン』を観に行くことにしました。

 自分は脚本が優れた映画が好きです。
 よく日本映画って外国映画に比べて、予算が少ないっていうじゃないですか。
 予算が少ないというのは事実かもしれませんが、予算がどうこう言う前にどうしてこんなに脚本が下手くそなのかと嘆きたくなることがあります。
 まともに書けない脚本家には、まず起承転結を意識して書け、と言いたいです。

 たった今脚本が優れた映画が好きだ、と述べました。
 ただ同時に、必ずしもすべての映画において脚本が一番大事というわけではない、とも思います。
 例えばアクション映画で一番大事なのは、脚本ではなく、文字通りアクションですよね。
 脚本は優れているがアクションはつまらないアクション映画と、脚本はつまらないがアクションには目を瞠るものがあるアクション映画では、どちらの方が見る価値があるかは言うまでもないと思います。

 『FARANG ファラン』はお世辞にも脚本の出来がいいとは言いかねる映画です。
 とにかくツッコミどころが多いんですよ。
 例えば保護観察の身である主人公が、しかも人を一人殺めておきながら、どうしてタイに行くことができたのかとか、さらわれた娘を捜すとしてもあんな行き当たりばったりなやり方はないだろうとか、その他いろいろです。
 しかし脚本の出来が良くないから、『FARANG ファラン』はダメな映画かというとそんなことはありません。
 ゴア・アクションは期待通りの出来でした。

 ただ、それはどうかと言いたくなるところもありました。
 映画のラストで敵の親玉が銃を持っているんですよ。
 一方主人公のサムは息も絶え絶えといった感じで、武器も持っていません。
 え、これからどうなるんだろうと思いきや、敵の親玉は銃を床に置くとサムの首を締めにかかるのです。
 いやいやいや、普通に銃でトドメを指せばよくない?
 案の定サムの反撃にあって親玉は返り討ちに合います。
 最初から銃でトドメを指せばよかったのにねぇ。

 この手の格闘系のアクション映画で何が難しいかというと、敵側の人間が如何に銃を使わないようにするかだと思うのですが、『FARANG ファラン』はそこがダメでしたね(脚本の出来とはまた別の問題)。
 まぁでもゴア・アクション自体はよかったので、自分は満足しています。
 人に薦めようとは思いませんが。 
 
 お気に入り度★★★☆、お薦め度★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。

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