この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

正直、そこまで怖くはなかった『胸騒ぎ』。

2024-06-07 20:40:30 | 新作映画
 クリスチャン・タフドルップ監督、モルテン・ブリアン主演、『胸騒ぎ』、6/1、ユナイテッド・シネマトリアス久山にて鑑賞(映画サービスデーにつき鑑賞料金1300円)。2024年25本目.。

 『FARANG ファラン』を観終わった後、5本目の『胸騒ぎ』が始まるまで80分ほど時間があったので、この日ようやく初めてまともに休憩を取りました。
 時間も時間だったので夕食を取ることにしました。
 トリアス久山は「ゴーストタウンか?」というぐらい飲食店が軒並み閉店しているのですが、それでも一応フードコートはあって、この日はそこで石焼ビビンバを食べました。
 全然期待していなかったのですが、かなり美味しかったです。
 これからはトリアス久山では食事はここでいいなぁ。
 まぁ次に来た時その韓国料理屋が営業していればの話だけど。笑。

 ホラー映画が好きです。
 ホラー映画にはホラー映画でしか味わえない感動と衝撃があると思っています。
 とはいえ、ホラー映画なのですから、怖いことはマストなんですよ。
 いくら感動と衝撃があったとしても怖くなければホラー映画を観に来ている意味がないですからね。

 ではどういうホラー映画が怖いのか?
 自分が怖いと思うホラー映画は実際に恐怖の対象が存在しているのではないかと思えるようなホラー映画です。
 だから、不死身の殺人鬼が次から次に人を殺しまくるようなホラー映画は自分にとって怖くはないです。
 だって、身も蓋もないことを言ってしまうと不死身の殺人鬼って存在しないですからね。
 自分が『マーターズ』を怖いと思うのは、作中出てくる死後の世界を探る組織が実際に存在していた、もしくは存在しているんじゃないかと思えるぐらいリアルに描かれていたからです。

 話を『胸騒ぎ』に戻すと、『胸騒ぎ』は旅先で知り合ったオランダ人家族の家に遊びに行ったデンマーク人家族が想像を絶するような恐ろしい目に合うというお話です。
 善良そうに見えたオランダ人夫婦が実はサイコパスだった、というオチなのですが、序盤のオランダ人夫婦の、羊の皮の被りっぷりが上手いんですよ。
 確かにものすごく善良そうに見えるんです。
 しかし物語が進むにつれてその皮が剥がれていき、最終的に悪魔的な本性が現れます。
 でも本性が現れてからの展開がリアリティが無くなって、何だかなぁと思ってしまいました。
 例えばデンマーク人家族は一度はオランダ人夫婦の元から逃げ出すのですが、車がぬかるみにはまり。最終的に捕まってしまいます。
 つまり、オランダ人夫婦がデンマーク人家族を掴まえることが出来たのは、偶々ってことです。
 こんな雑なやり方で犯行を繰り返してきたのかと驚かずにはいられません。
 さらに言えば、オランダ人夫婦の最終的な目的は「金銭」なんですよ。
 旅先で知り合った裕福な家族を自宅に招待し、「金銭」を目的に最終的には殺害していたのです。
 でもこのやり方だと得られるお金はたかが知れています。
 こんな非効率的なやり方で犯罪を繰り返す犯罪者がいるとは自分にはとても思えませんでした。
 なので、結果的にオランダ人夫婦にリアリティを感じられず、「胸騒ぎ」は前評判ほどには怖くはなかったのです。

 まぁでも劇中繰り広げられることは胸糞悪いことには違いないので、リアリティがあろうがなかろうが、そういったものを見ること自体怖い、という人には本作はものすごく怖いと思います。

 お気に入り度★★★☆、お薦め度★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。

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