この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

いろいろ考えさせられる学園ドラマだった『ここは今から倫理です。』。

2021-03-18 21:27:59 | テレビ
 今ネットフリックスやアマゾンプライムといった動画配信サービスを契約している人ってどれぐらいいるんでしょうね?
 月々1000円もかからないと聞くので、一つぐらいは契約しても構わないかなとは思うのですが、今のところその予定はありません。
 なぜ契約しないのか、理由はいくつかありますが、地上波のドラマを見るだけで一杯一杯だから、というのもありますね。
 金曜日に『俺の家の話』を見て、土曜日に『ここは今から倫理の時間です。』を見て、日曜日に『青天を衝け』と『天国と地獄』と将棋を見て、そんなふうに過ごしていたら一週間はあっという間で、動画配信サービスに手を出す暇はないな、と思うのです。
 正直『クイーンズギャンビット』あたりは気にはなるんですけどね…。

 先日最終回を迎えた『ここは今から倫理です。』はNHKらしいというか、NHKらしからぬというか、実に意欲的な学園ドラマでしたよ。
 何しろ第一話の冒頭が教室内でのS○Xシーンですからね。
 お○ぱいや下着が見えるわけではありませんが、それでも充分攻めていると言っていい第一話じゃないでしょうか。

 正直、細かいところでいろいろ言いたいことはあるんですよ。
 前述のS○Xシーンにしろ、校内でS○Xするのはいいですよ(いや、よくない)。
 でも次の時限に授業のある教室でS○Xしなくてもいいのでは、とは思いました。

 同じく第一話で、女子生徒がレイプされそうになったところを主人公である倫理教師の高柳が止めに入るんですが、邪魔をされた不良学生が高柳の顔面にパンチを喰らわせます。
 しかし高柳は殴り返すことなく、こう言うのです。
 私は(教師だから)貴方を殴れない、と。
 いやいやいや。
 今は教師が暴力を振るうことは絶対に許されない、みたいな風潮ですが、自分はそうは思いません。
 教師に限らず、暴力は暴力自体が問題なのではなく、それを振るう理由が重要なんじゃないでしょうか。
 少なくともレイプされそうになった女子生徒を救うために教師が暴力を振るったとしても、それで問題になるとは思えないんだけど、そうじゃないのかなぁ。

 最終話では前述の女子生徒がクラスのグループチャットを抜け出したためにイジメられるようになるのですが(イジメといっても無視されたり陰口をたたかれる程度)、彼女はこれからどうすべきか、倫理の時間に話し合われます。
 よく、イジメはイジメる方が100%悪い、イジメられる側は何も悪くない、みたいなことを言われますよね。
 自分はやっぱりそうは思わないですね。
 イジメは、時にイジメられる側にも問題があることがあると思います。
 この場合、グループチャットを続けるのも止めるのもそれは彼女の自由だと思います。
 でも止めるなら止めるで一言断りを入れるべきだったんじゃないでしょうか。
 それこそ話し合いの場で言ったように「受験勉強に集中したいからグループチャットを抜けます。今までありがとう」と断りを入れていれば、こういったことにもならなかったと思うのです。
 自分が同じようにグループチャットのメンバーで、何の前触れもなく止める人がいたら、そりゃいい気はしないですよ。
 誰だってそうなんじゃないんですかね?

 というようなことをいろいろ考えさせられました。
 そういうふうに考えさせられるドラマって基本的にいいドラマですよね。
 これからもNHKにはいいドラマを作り続けて欲しいものです。
コメント
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