この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

シリーズ一作目、二作目より全然よかった『クワイエット・プレイス DAY 1』。

2024-07-11 20:59:24 | 新作映画
 マイケル・サルノスキ監督、ルピタ・ニョンゴ主演、『クワイエット・プレイス DAY 1』、7/8、イオンシネマ筑紫野にて鑑賞(ハッピーマンデーにつき鑑賞料金は1100円)。2024年31本目。

 『クワイエット・プレイス』シリーズは一作目、二作目、共に劇場で観ました。
 正直な感想を言わせてもらうとそんなに面白いとは思いませんでした。
 音に敏感なモンスターというアイディア自体は悪くないと思います。
 ただ、そのモンスターによって人類が滅亡寸前という設定にはついていけませんでした。
 そんなに知能も高そうではないし、砂漠かどこかでサイレンを鳴らし続けて、ある程度数が集まったところでミサイルを撃ち込めばそれで済む話なのでは、と思ってしまったのです(それをしない理由がよくわからない)。
 なので、シリーズ三作目であり、スピンオフである本作も最初はスルーしようかと思っていました。
 それを観に行くことにしたのはいつも参考にさせてもらっている映画レビュアーさんが存外に褒めていたからです。
 由布院旅行の翌日、有休を取った月曜日に観に行くことにしました。
 いや、シリーズ一作目、二作目より全然よかったです。
 何がよかったかというと、音に敏感なモンスターというアイディアは活かされているが、まだ人類が滅亡寸前というわけではないところでしょうか。
 まぁシリーズ一作目に繋がる以上、いずれその道をたどるのでしょうが、作品単体で観た場合、まだその道をたどってはいないので納得できる部分が多かったのです。
 主人公が末期癌患者、というのもよかったですね。
 ホラー映画やパニック映画では、登場人物が常識的に考えてありえない行動を取ることも多いんですよ。
 登場人物のそういった行動は見ていてひどく萎えるものがあります。
 本作の主人公も常識的に考えてあり得ない行動を取るのですが、本作の場合、末期癌患者だからという理由付けがなされているので、観ていてそこまで不自然な感じはしません。
 なるほど、上手いやり方だなと感心しました。

 とはいえ、手放しで褒められるかというとそこまではなくて。
 例えば本作の主人公は猫を飼っているんですよね。
 当然観ている側としてはその猫がいつ鳴くのかと思うじゃないですか。
 しかしその猫が、声帯を摘出してるのでは?と思うぐらい鳴かないんです。
 あれはちょっと不自然な気がしました。

 あと、モンスターが地球にやってきて間もないはずなのに、なぜか人類はモンスターが泳げないことを知ってるんですよ。
 あれはちょっとあり得ないなと思いました。

 細かいところにツッコミを入れましたが、全体的に見るとよく出来たモンスターパニック映画でした。
 シリーズ四作目が作られたら観に行くと思います。
 具体的にそういう話があるわけではないのですが、まず間違いなく作られるでしょうね。
 そう思わせるシリーズ三作目でした。

 お気に入り度★★★☆、お薦め度★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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