この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

マイマイ新子と千年の魔法。

2009-12-29 22:32:45 | 新作映画
 高木のぶ子原作、片渕須直監督、『マイマイ新子と千年の魔法』、12/29、下関スカラ座シアター・ゼロにて鑑賞。2009年50本目。


 遠く下関まで『マイマイ新子と千年の魔法』を観てきました!!
 行きは一時間半(高速代¥3050)、帰りは二時間半(高速代¥1400)、往復で四時間、高速代だけで¥4000以上掛けて観に行ってきました(行きと帰りの高速代が違うのは帰りは高速を途中で降りたため。一応節約。)。
 もしこれで映画がつまんなかったら、何しにわざわざ遠く下関まで行ったんだって話ですよ。
 近場のシネコンでテキトーに何か観とけばよかった!と後悔すること必至です。

 加えてその年の締めに観る映画がつまらなかったら最悪じゃないですか。ちょっと大袈裟ですが、その年が一年まるごとダメだったような気さえします。それどころか、よし、来年も頑張ろう!という気にもなれなくなっちゃいます。
 つまり、『マイマイ新子と千年の魔法』が面白いかどうかは自分の一生を左右する、といっても過言ではありません。
 いや、それはさすがに過言ですけどね。笑。

 で、肝心の感想なのですが、、、面白かった!妥協して、近場のシネコンで『フォース・カインド』とかで済ませなくて本当によかったです。

 ただ、この映画、何が面白いのかを説明するのは難しいんですけどね。
 例えば映画のストーリーを説明したとしても、
 戦争が終わって十年ほど経った山口の防府。空想好きな新子のクラスに、東京から一人の少女が転校してくる。転校生貴伊子は最初クラスになじめないが、ふとしたことがきっかけで新子と仲よくなり、、、というふうに、ストーリーをいくら説明したところで、この作品の面白さを伝えることが出来るとは思えません。

 伝えることが難しいのはタイトルにある『千年の魔法』というのもそうかな。「『千年の魔法』って何?」って聞かれても上手く答えることが出来そうにない。
 まぁ『千年の魔法』とタイトルにあるからといって、魔法使いの出てくるお話ではない、というのは間違いないところなんですが。笑。

 でも、本作を観に行ったら誰もが魔法に掛かることも間違いないですよ。
 観たら誰しも自分の遠い子供時代に思いを馳せるでしょうし、また、よし、明日も頑張ろうという気になれるでしょう。
 そういった意味では、本作は魔法使いの出てこない、魔法の映画なのです。

 それにしても制作のマッドハウスは、この夏『サマー・ウォーズ』を世に送り出しときながら、秋にはこの『マイマイ新子と千年の魔法』を公開させちゃいますか。
 すごいなぁ。年に二本の劇場映画を製作するなんてそれこそ魔法だよ。
 個人的にはジブリなんかよりよっぽど信頼出来るアニメスタジオだと思いますね。

 お気に入り度は★★★★☆、お薦め度は★★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント (17)
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