☆大相撲と自衛隊
日ごろは大相撲千秋楽の表彰式など見ないが、5月26日は見た。トランプが出るからだ。見て驚いた。観客全員起立しての「君が代」斉唱(これには別に驚かないが)、その伴奏をしたのが、なんと「航空自衛隊音楽隊」(場内放送)なのだ。
これはいつものことなのだろうか?それとも、トランプと安倍の観戦に合わせた特別の演出なのだろうか?(次の場所の千秋楽に確かめてみよう)
それはともかく、大相撲と自衛隊の結合は意味深だ。大相撲と天皇制との深い関係はこれまで何度も書いてきた通り。つまり大相撲と自衛隊の接近・結合は、天皇(制)と自衛隊のそれに通じる。
さらに、トランプ杯は今後毎年5月の夏場所の優勝力士におくられるという。ここに大相撲を介し、天皇(制)と自衛隊とアメリカ(日米同盟)のトライアングルが出来上がっている。
☆「引きこもり」と家族
川崎の殺傷事件で、「引きこもり」に対する偏見が助長されないように、との警鐘が関係者から鳴らされているのは重要だ。
そんな中、沖縄で「引きこもり」の支援をしている「アトリエみらい」の東邦治理事長が、「沖縄は横のつながりが強く、子どもが引きこもると親も親族などの目を気にして引きこもる場合が多い」(1日付沖縄タイムス)と話しているのが気になった。
これは「本土」にも言えることではないか。「本土」は横のつながりが弱い一方、「世間の目」が冷たく、本人とともに親(家族)も苦しい立場に追い込まれているのではないか。
今回の事件の社会的根源にどうメスを入れればいいか。即答は難しいが、思うのは、本人はもちろん、家族をけっして追い込んではいけないということだ。本人と家族に対する「社会」の視線と支援が問われているのではないだろうか。
☆鳴らない音響式信号機
近所の信号機は青になるとメロディが流れる。が、早朝バイトに行くときは鳴らない。それは気づいていたが、さほど気にとめなかった。しかし、これには大きな問題が内包されていることを最近知った。
音響式信号機は全国に2万4000台ほどあるらしいが、その多くは午後7時から翌朝8時までは鳴らないそうだ。なぜか。「夜間の近隣住民の生活に配慮」しているからだという。実際に「近隣住民」から苦情が出たのか(全国で出たとは思えない)、それとも行政(警察?)の忖度かは知らないが、信じがたい理由だ。家屋からかなり離れている信号機のあれほどの音が「迷惑」とは。
聴覚障がい者の団体からは声明や要望書が出されているという。迷惑なら音を小さくしてもらってもいい、押しボタン式にしてもいいから、夜間でも横断できるように音を出してほしい、と。なんとつつましい要望だろう。
ことほど左様に、「日本社会」は障がい者の人権が保障されていない、生きにくい社会だということだ。その背景(根底)には、障がい者に対する差別がある。
ハンセン病家族訴訟弁護団の徳田靖之弁護士の言葉が想起される(5月19日のブログ)。
「差別をつくっているのは国だが、直接の加害者は隣近所の一般市民だ」
<お知らせ 『象徴天皇制を考えるⅡ』ご予約案内>
『「象徴天皇制」を考えるⅡ その過去、現在、そして未来』を自費出版します。
前回(2017年11月)出版したものの続編で、17年6月から今年5月7日までの「アリの一言」の中から天皇制に関するものを拾いました(前書きと資料1点=明仁天皇の生前退位ビデオメッセージ)。印刷部数の目安のため、以下の要項で予約を募集します。
〇本の体裁=B6判、モノクロ、ソフトカバー、233ページ(1テーマ見開き、計110テーマ)
〇価格=1冊1000円(送料込み)
〇本の発送=7月上~中旬予定
〇代金のお支払い=振込先を本に同封しますので、お手元に届いた後にお振込みください(2冊以上の場合は1000円×冊数)
〇予約締切=ご予約は6月6日で締め切ります。予約数以上に印刷しますので、後日のご購読お申し込みも可能です(部数のある限り)
〇予約お申込み=件名に「本予約」とお書きのうえ、お名前、ご住所(お送り先)郵便番号、部数を以下のEメールアドレスにご送信ください。 Eメールアドレス:satoru-kihara@alto.ocn.ne.jp
全くつたない内容ですが、何かの参考になれば幸いです。よろしくお願いいたします。