角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

うれしい在庫たち。

2007年02月20日 | 製作日記
今日の草履は、2月17日、横浜市青葉区にお住まいの男性からの、メールによるオーダー草履です。『紺系にオレンジを合わせて‥』がこちらになります。
配色はブログの草履画像からご指定いただきました。ほぼご希望に沿った草履が出来たと思います。
すでに出発しました、どうぞお楽しみに!

ご注文から二日後に発送できるなんて、お客様も嬉しいと思いますが、もしかしたら私のほうが嬉しいかも知れません。昨年の5月は一ヶ月かかっていましたし、9月もそれに近い納期をいただいてました。
以前のブログでも触れたことがありますが、私は職人になり切れていない「半職人・半商人」なんだと思うんです。本当の職人であれば、「手作り品なんだから時間が掛かるのは当たり前」と思えるところが、「とにかく納期優先」で過ごしてきた商人時代との葛藤があるんですね。
かつては仕入れが日常でしたから、注文品の届くのが遅いのはストレス以外の何者でもありませんでした。当然お客様に対してもそれと同じ心理が働くわけです。

3月18日の2007年実演開始に向けて、在庫作りや諸々の準備が進んでいます。在庫の一部をご紹介しますね。

みんなみんな、うれしい在庫たちです。今年一年実演会場がこの状態で保たれるよう、明日も頑張ります!


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2 コメント

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頑固の宝庫 (草履職人)
2007-02-21 16:10:17
嬉しい評価です、ありがとうございます。

確かに頑固な部分はありますねぇ。ただこれは、職人となってからのものではなく、元来持って生まれたものですね。

私もサラリーマン時代、頑固で気難しい職人の相手をやらされましたぁ。そんなときでも、親父が職人だったことでずいぶん得もしたんですけどね。

角館は多いですよぉ、頑固な人(笑)。
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職人気質 (mage)
2007-02-21 08:10:26
僕は職人の世界に憧れています。
本当にすごいなあ、と。
いろんな本で見ただけですが、
ただただ感動するばかり。

でも、頑固な人が多いですね。
「てやんでぇ~」みたいな。
職人は扱いづらいってことを
商売人の方が言っているのを
何度も聞いたことがあります。

僕は頑固でもいいと思っています。
頑固じゃないと守れないものってありますもんね。

頑固さが現れる場所がいろいろあっていいんですよね。
納期はこれじゃ足らん!でも、
お客さんを待たせないようにせにゃならん!でも、
お客さんの笑顔がないとつくれんのよ!でも。

草履職人さんも知らぬ間に、
頑固な職人になっていくんじゃないですか?
人が一番!笑顔が一番!!
それがなきゃやってる意味なんてねぇ~!!!
頑固=怖い、じゃないですよね(笑)。

「人を喜ばせるのに頑固な職人」
これですよ草履職人さんは、すでに。
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