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賛否両論のムスリム・ファッション週間が始まった

2016年05月16日 | 文化
5月16日 春色の涼しげな布地ながら、襟元はしっかり閉じ、裾も袖も長い服・・・。「慎みあるファッション週間」が、5月13日、イスタンブルで始まりました。トルコは保守的衣装を発信する世界の中心地をめざしているようです。

 Hurriyet

ムスリム・ファッションのオンライン小売会社「モダニサ」主催の2日間のファッション・ショウは、70人のデザイナーが担当しました。ショウ会場には、歴史あるハイダルパシャ鉄道駅が使われました。

「わが社は慎みあるファッションから主流ファッションを生み出し、ムスリム女性たちの衣服を生産して、イスラム社会を活気づけたいと思っています」と、モダニサのCEO,ケリム・テュレ氏は言いました。「ムスリム女性は、ムスリムとしてのルールは守りたいけれど、おしゃれでもありたいのです」

ムスリム・ファッションは、世界的にも、トルコ国内でも、成長市場になっています。最近の「世界イスラム経済」の報道によると、ムスリム衣装の世界的消費は、2020年までに、32億7000万ドルに成長すると予想されます。

ムスリム・ファッションは芽生えてきたばかりの産業ですが、トルコはヨーロッパとアジアの市場の橋になっていると、デザイナーたちは言っています。「慎みあるファッションラインは実際、とても新しいファッションです」とマレーシヤのデザイナー、ハジズル・アブド・アジズさんは言っています。沈んだ色のチュニックや花柄のドレスから、気どったパーティドレスまで、ムスリム・ファッションはすべて、からだの形を隠すよう裁断されています。

ムスリム・ファッション・ショウは世俗主義に関して論争が起こっているときに行われため、「自由思想と教育権協会」のプロテスター・グループは、ショウ会場のハイダルパシャ駅の前に集まり、イベント反対のスローガンを叫びました。

・・・女性が髪を包み込んだファッションは、どう見ても私には美しく見えません。


南北キプロスのリーダーが平和交渉1年を祝った

地中海の島キプロスの2つのコミュニティのリーダーたちが、40余年の紛争の平和的解決のための話合い再開1周年をともに祝いました。

 Hurriyet


トルコ・キプロスのムスタファ・アクンジュ大統領と、ギリシャ・キプロスのニコス・アナスタシアデス大統領は共同声明を出し、「われわれは島の再統合というゴールへ向かっている」と宣言しました。

「われわれは2016年中に合意に達することを目標に、今後の何か月か、集中的に努力することを強調したい」と、5月14日に出された共同声明は言っています。「2人のリーダーの話合い1周年を記念し、2014年の共同声明をベースに、キプロス問題の総合的解決に達するために、たゆまぬ努力を行う」

「われわれの共通のゴールは、統合された未来のキプロスの、すべての人々の懸念と権利に配慮した、ウィンウィンの解決である」と声明は強調しています。

キプロス島は1974年以来、分断されています。島のギリシャ併合を求めるギリシャ軍部に触発されたクーデターに対し、トルコ軍がトルコ系住民を守るために島の北部を占拠して以来のことです。2004年の南北島民による国民投票では、トルコ・キプロス人の大半は再統合に賛成でしたが、ギリシャ・キプロス人の4分の3は反対票を投じました。

トルコ・キプロスの大統領にアクンジュ氏が選出された1か月後の2015年5月、南北のリーダーは平和トークを再スタートさせました。キプロスの究極のゴールは、統合された連邦政府です。「現在も問題や意見の差異はあるが、われわれは障害を乗り越えるための意志と勇気を示す決意をしている」と、共同声明は言っています。



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