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「クーデター反対!」が盛りあがり、国旗メーカーは大忙し

2016年07月21日 | 国内
7月22日 国旗メーカーはいま、愛国的トルコ人の注文に応えるために大忙しで働いています。エルドアン大統領が国民に、街頭に出て政府支持を表明するよう呼びかけ、クーデターはたちまち挫折しました。

 Hurriyet

「国旗は最初の日から、150万枚売れました。これからまだ500万枚売れると思っています」と、国旗メーカー「ギョズデ国旗」社のオーナーオルクン・アルティエさんは言いました。「教師も、鍛冶屋も、軍人クラブの経営者も、みんな国旗を欲しがっていますよ。私も、わが家に掛けてある1枚だけしかありません」

トルコの人口はほぼ8000万、今後、トルコ全土で1000万枚の国旗が売れるだろうと、メーカーたちは期待しています。今回の売れ行きは、2002年、トルコのサッカー・チームがワールドカップの準決勝まで進んだとき以来だそうです。

「わが社もストックは大量にあったのですが、みんな売れてしまい、新たにつくっているんです。なにしろ注文が多くて」と、ブルサの国旗メーカー「カランフィル国旗]社のセラハッティン・アフサルさん。[個人的には、クーデターの起こった夜は、わが国のために悲しかった。国旗が売れるなんて考えなかった」

クーデター以来、全国の建物にも、車にも、トルコ国旗が翻っています。国旗は3リラ(1ドル)から買えます。


「イスタンブルに“裏切り者の墓場”をつくる」市長

イスタンブルのカディル・トプバシュ市長は、未遂クーデターの共謀者たちの遺体を受け入れる墓地はないだろうから、イスタンブル市は彼らのためにスペースを与え、それを“裏切り者の墓場”と呼ぶことにすると言いました。

 Hurriyet

「私はスペースを提供し、それを“裏切り者の墓場”と呼ぶよう命じました。通行人はそこに埋葬された者たちをののしるでしょう。彼らは墓地でも安らかに眠れないでしょう」と、トプバシュ市長は、19日、クーデタに抗議してイスタンブルのタクシム広場に集まった人々に言いました。

黒海地方オルドゥの市長は、クーデター共謀者に埋葬地を提供することを拒否しました。「オルドゥでは家族が遺体を持ち帰り、家の庭に埋葬したそうです」と、トプバシュ市長は言いました。無名の墓地にクーデター共謀者を埋葬するのは適切ではないと、市長は言いました。「暴徒たちは地獄に落ちるでしょう」

トプバシュ市長はまた、政府がクーデターの首謀者だというフェトフラリスト・テロリスト組織(FETO)は、国民を殺すために軍服を悪用したと言いました。「われわれは国民に銃を向けるテロリスト組織を捜査しています。彼らは悪魔のような兵士に変身し、国民を殺そうとしました」

宗教庁(Diyanet)は19日、声明を出し、強制的に参加させられた兵士はべつにして、クーデターに関与した軍人には、葬儀の祈りを含め、宗教上に儀式は行わないと言いました。「強制的、または脅迫によって引っ張り出され、なにが起こったのか知らずに戦闘に巻き込まれた兵士や治安部隊は、その限りではない」と、声明は言っています。


ギリシャ裁判所が8人のクーデター関与者に禁固2か月の判決

ギリシャの裁判所は、未遂クーデター後、ギリシャに逃げ込んだ8人のトルコ人軍人に、不法入国罪で禁固2か月の判決を下しました。

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2人の少将、4人の大佐、2人の曹長の計8人は、ギリシャ北部のアレクサンドロポリスで裁判にかけられました。彼らは16日、ギリシャ当局に遭難信号を送って、アレクサンドロポリスに着陸しました。彼らの弁護士の1人イリア・マリナキさんによると、彼らはクーデターに失敗した後、自身と家族の安全に不安を感じたそうです。彼らはトルコに送還されないよう、ギリシャへの亡命を申請しています。彼らの運命は亡命局が申請の結果を決める8月初旬までおあづけです。

トルコ政府は、彼らは自国で公正な取り扱いを受けると言っています。ケリム・ウラス駐ギリシャ・トルコ大使は、「迅速に、正当な手続きを経てテロリスト分子が送還され、裁きを受けることを望んでいる」と、19日、アテネで、記者団に語りました。


エルドアン大統領の副官は“誤り”を認めたが、クーデター関与は否認

15日のクーデターの捜査で逮捕されたエルドアン大統領の副官は、その夜、自分が“誤った選択”をしたことは認めましたが、クーデターに関与したことは否定しました。

 Hurriyet

検事の尋問で、アリ・ヤズジュ大佐は、なぜ、クーデターの夜、大統領が休暇をとっているマルマリスでなく、イズミルに行くことにしたのか尋ねられました。「わかりません。私は誤った選択をしました。私は後悔しています。しかし、私はクーデターに関与したことは認めません。私はフェトフラーの計画には加わっていません・・・私の結婚をアレンジしたのも、フェトフラー・ギュレンの組織ではありません。私はあのグループとなんの関係もありません」とヤズジュは言いました。

ヤズジュはまた、15日の夜、エルドアン大統領がイスタンブルへ飛ぶとき、大統領が乗った飛行機のコードを知ろうとしたかどうか尋ねられました。

「私は大統領の飛行機のエア・コードもレーダー・コードも尋ねていません。コードは知らなかったし、だれにも知らせていません。それが証明されたら、私はどんな罰でも受けます」とヤズジュは言いました。「私はギュレンに会ったこともないし、組織の仲間も知りません」と、ヤズジュは力説し、ギュレンは“テロ組織のリーダー”だと強調しました。


クーデター関与容疑で停職になった警察副署長が自殺

15日の未遂クーデター関係者に対する捜査が全国で行われている中、関与容疑で停職になった警察副署長が自殺しました。

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アンカラでは、フェトフラリスト・テロリスト組織(FETO)関与容疑で、900人の警官が停職になりました。政府はこの組織がクーデターの首謀者だと言っています。ムトゥル・C.と認定された警察副署長も、アンカラのギュデュル地区で停職処分を受けた後、自分の銃で自殺しました。ムトゥル・C.は病院に運ばれた後、死亡しました。

また、マニサ県アフメトリ区のネジミ・アクマン区長は、自宅で、ボディガードの警官の銃を使って,頭部を撃ち、自殺しました。彼はすぐアフメトリ国立病院に運ばれ、近くのトゥルグトル国立病院に移されましたが、結局、死亡しました。

アクマンは18日、他の2人の区長とともに停職処分を受けていました。彼は2年間、区長職にありました。アクマンのボディガードの警官も、事件後、拘束されました。この事件の捜査は進行中です。


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