夢うつつ♪つれづれ草子

書いて残しておきたい事が、たくさん出来ました(*^^*)
自分自身のための備忘録なんだけれど…いろいろ書きたいな♪

「愛した 書いた 祈った」

2021-11-18 10:48:21 | 日々のつれづれ
瀬戸内寂聴先生が先日お亡くなりになりました。
満99歳。
来年の5月に100歳のお誕生日を迎えられるはずで、盛大なお祝いの予定もあったとか。
「愛した 書いた 祈った」
寂聴先生のお墓に刻まれる予定の言葉だそうです。

訃報のニュースが流れた数日前に、今年で98歳の佐藤愛子先生が終筆宣言をなされた最後のエッセイを読み終えたところでした。
愛子先生は「罷り去ります」とペンを置かれましたが、寂聴先生にはもう少し書き続けていただきたいなぁと思っていたところでした。
寂聴先生にしろ、愛子先生にしろ、100歳を目の前にして、社会の動きを理解しながら執筆を続けられるのは並大抵のことではない!おふたりには是非とも長生きしていただきたいものだと願っていました。

寂聴先生は月に一回のペースで、朝日新聞にエッセイを連載中で、毎月楽しみに読んでいました。
今月は11日が掲載日だったのですが「静養のためお休みします」とあり、その日の午後に訃報のニュースを知ったのでした。

東日本大震災が起きて「作家に何が出来るか?」と考えた時に「こういう時に人々を元気づけることができるのは寂聴先生しかいない」というようなことを林真理子先生がエッセイに書かれていたことが印象的でした。
実際、寂聴先生は被災地に足を運ばれました。


と、なんだかわかったふうなことを書き連ねましたが……私は寂聴先生の小説をほとんど読んでいません。
何十年もまえに所謂「寂聴源氏」を買い揃えましたが……それもほぼ読まず押入れでずうっと冬眠中という体たらくです。
こんな私でさえ、寂聴先生の言葉を二度と読めなくなったのは寂しいのだから、小説を読んできた方々や、説法を聞くために寂庵や天台寺等に足を運ばれた方々、いろいろな社会活動で関わりのあった方々にとっての喪失感は果てしなく大きいに違いありません。

11月9日 永眠なされました。
ご冥福をお祈りいたします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする