『レベッカ』を観てきました。
プレビュー公演なので、劇場は北千住の「theater1010」。シアターせんじゅ と読んでね☺️
シアタークリエでの本公演の前に、theater1010 でプレビュー公演というパターンがわりとありますね。
『レベッカ』も本公演はまずこの週末の刈谷(愛知)からスタート。全国何ヵ所か廻ってから、来年1月にシアタークリエに戻ってきます。
『レベッカ』を観るのは8年ぶり。前回は梅田芸術劇場のメインホールでした。
今回は演出が変わったということで楽しみにしていた12月1日の朝、吉野圭吾さんが休演😱というニュースが飛び込んできました。
でも、休演は1日だけで翌日からは出演😂
無事に、吉野圭吾さんのジャック・ファヴェルを拝見できたのでした☺️
『レベッカ』は有名な小説(私は未読ですが💦)が原作で、映画化もされています。
一応ネタバレしないつもりですが、微妙にバレているかもです🍐🍴
舞台は1926年、サンタモニカで「わたし」はマキシムに出会います。
マキシムは前年、社交界の華と謳われた妻のレベッカを海難事故で亡くしていました。
ヒロインの「わたし」はトリプルキャストなのですが、大塚千弘ちゃんで観ました。
初演・再演の「わたし」は千弘ちゃんのシングルで、もう一度、観たいと思っていたので。
レベッカの影に押されて、自信なさげだった新妻が、紆余曲折を経て夫のマキシムをリードするようになる。もちろんマキシムを愛しているのですが、その裏に潜むしたたかさも垣間見える「わたし」でした。
歌も聴き応えあったです。
とくにダンヴァース夫人の保坂千寿さんとの二重唱が圧巻でした。
ダンヴァース夫人はダブルキャストですが、保坂千寿さんで観ました。
やはり声量が違う⤴️❗️
亡くなったレベッカを心の支えにしながら生きています。
レベッカへの狂おしいまでの想いが、不気味でもあり、痛々しくもあるダンヴァースでした。
妻のレベッカを亡くし、「わたし」にプロポーズしたマキシムは、もちろん山口祐一郎さん。
リアルなことを言って申し訳ありませんが、還暦過ぎましたよね💦
なのに、あの若さはさすがです。
とても丁寧に演じている印象でした。
かなり痩せられた感じです。
歌は全盛期は過ぎたなぁ・・・😢とは思うのですが、やはり山口祐一郎は健在❗️です。
祐一郎マキシムと千弘「わたし」のコンビが好きだったので、また観れて嬉しかったです。
マキシムのマンダレイの屋敷の管理人のフランクは石川禅さん。
今の禅さんにはフランクはもはや役不足のような気がしますが、温厚で裏表のないフランクでした。
口には出さないけれど、フランクはレベッカの死の真実に気がついているのだろうと思います。
レベッカのいとこで愛人でもあったジャック・ファヴェルが吉野圭吾さん。
愛人であったという描写が以前よりも強調されていて、なかなかにエロチック。でも、レベッカもファヴェルも遊びでしかなかったのよね。
育ちは悪くないのだけれど、なんとかして贅沢で享楽的で楽な人生を送りたい、といろいろ立ち回る小狡い男です。
もしかして、レベッカとの関係も金目当てでしかなかったのかもしれない・・・そういう男です。
こういう色悪な役は、やっぱり圭吾さんに似合うわ😉
動き回りながら歌う唯一のソロナンバー「♪持ちつ持たれつ」も堪能しました☺️
「わたし」の雇い主だったアメリカの大富豪のヴァン・ホッパー夫人の森公美子さん、マキシムの姉で「わたし」を歓迎しているベアトリスの出雲綾さん、ジュリアン大佐の今拓哉さんたちが脇を固めてくれていました。
音楽は生演奏で客席から見えないところで演奏していました。
作曲はシルヴェスター・リーヴァイさん。
時々、『モーツァルト!』のナンバーを彷彿させるメロディーが👂
ミヒャエル・クンツェさんが脚本・作詞で『レベッカ』は実はウィーンミュージカルです😊
幸せになるはずだったのに、厳しい環境におかれた「わたし」が、自立して幸せを勝ち取っていく、というコンセプトはシシィと似ているかもしれません。
でも、「わたし」とシシィの圧倒的な違いは、現実を直視できるかどうか。
「わたし」は現実を直視してマキシムを助け愛を深め、シシィは現実から逃げたためにフランツともルドルフとも心が繋がらなかった。
そういう見方をすると、なんだか面白いですね。