後半5分、ヨンセンの技あり?ヘッドで先制するも、その10分後に前節の平山の得点と同じような展開で同点に。その後は清水のペースで試合は進むが追加点は奪えずに試合終了。ポストに嫌われた本田のシュートやオフサイドとなった藤田のゴールもあったが、この試合も名古屋は「とりあえずヨンセンのサッカー」を展開、それ以外の攻撃の工夫はほとんど見えなかった。この日、一番悔しかったのは下位チーム相手に勝ち点3を逃した清水だったと思う。
例の件の直後の試合ということで、まずは勝利という結果で答えたかった名古屋にとって、現在4位の清水は厳しい相手だったかもしれない。ただ、それを差し引いても相変わらず運動量が少なく、横パス&バックパスにワンパターンの攻撃しか見せない名古屋はお粗末だった。私としては引分けはむしろ上出来の結果と受け取っている。勿論、楽しくも嬉しくもなかったが。
観戦にもプレーにも絶好のサッカー日和となったこの日の観衆は1万人を切った。我々サポーターはこの先本当に今のチームに期待していいのだろうか。帰宅のためバス停で待っていると、目の前に名古屋の選手を乗せたチームバスが信号待ちで止まった。同じくバスを待って並んでいた親子連れの家族が持っていたタオルマフラーを振ると、スモークガラス越しに何人かの選手が手を振って答える人影が見えた。監督、選手達はこの家族達のためにも戦ってほしいし、私達もクラブを信じたい。