ら族の歳時記

「道が分かれていても人は幸せになる道を選ぶ能力がある。」
能力を信じ、心の安らぎの場を求めて、一歩一歩。

夜の透析

2006-06-13 23:57:40 | 身体のこと
今日から透析のベットの位置が替わった。
幸いにも横一列一緒に動いたし、ベットの向きも同じだったので
違和感はあまりなかった。

今回のベット変更は経費削減の一環。
患者をまとめて、できるだけ透析液の使用量を抑えようというもの。
確かにベットが半分も埋まっていないなのに
全床分の透析液を流すのは不経済。

違和感はないとはいえ、なんとなく騒がしいような気もした。
狭い空間に人が集まっているからだ。


しかし、このベット変更の裏で
「もしかしたら月・水・金の夜がなくなるかも」という
話があった。
普通透析病院といえば、月・水・金からはじめ、
満床になると火・木・土を始めるもの。
だから聞き間違いかと思った。
「曜日変更は、月・水・金から火・木・土へは
あってもその逆はないし、月・水・金は分院が
やっているから逆の場合は分院へいけばいい。
分院は火・木・土をやっていないから
本院は火・木・土をやる必要がある」

ふーん。

もちろん理由は、夜間透析の医療報酬が
さがったことにある。
うちの病院は昼間が満床で、
仕事をしていなくても夜に移れる人は
夜に移ってもらった経緯があり、
意外と仕事していない人が
夜に透析をしている。

ネットの掲示板等では
「仕事していないと夜は透析してもらえない」と
いう投稿をよくみるが、
実際医療報酬的にそういうものかもしれない。

また夜間透析を止めた病院もあると聞く。

そういうこともあり、
その働いていない人たちを分院の昼間に移すなり、
中間帯を始めるなりして
夜の人件費を減らしたいらしい。

「夜の仕事がないと給料が減ってしまう
とスタッフはぼやいていたが。。


仕事ならいいというが、
趣味をたくさんもっていて多忙な人はどうなるんだろう?
老親が自分で買い物にいけないから、
散歩に同行しないと足取りがあやしいから
親の面倒を見ている人はどうなるんだろう?
そういう人も夜の透析はできなくなるのか。

最初から「夜は働いている人だけ」となっていたら、
透析に入った時点で生活を見直したと思う。
しかし、いまさら見直すのは大変なことだ。

透析しながら普通の生活をすることが
物理的に難しい時代がきたかもしれない。
コメント (3)
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