冬に聴きたい曲。
冬の旅人、
なんとジブリ映画や北野武映画の
映画音楽で有名な久石譲さんで
昔、歌っていたんです。
この曲は、
フジテレビ系列の東海テレビが
当時昼ドラをつくっていて
その主題歌です。
その当時の東海テレビのドラマは
ローカル局と思えない出来栄えで
「春の嵐」で渡辺裕之と田中美佐子が、
「夏の嵐」「華の嵐」で
高木美保がブレイクしました。
特に「夏の嵐」「華の嵐」では、
高木美保のあいさつの「ごきげんよう」が
流行したのでした。
その次に作られたのが
「華の別れ」
速水亮さん演じる哲男と
手塚理美さん演じる幸子との
恋物語。。
1988年に発売されたアルバムより、
シングルカットされて、
ドラマ用に歌詞が変わっています。
ナウシカが1984年なので
そのあとの発表です。
私も新人が歌っていると思っていて
久石譲がどんな人か知るのは
かなり先でした。。。
ドラマの内容は、
大会社の社長の息子の哲男は
あるとき別荘に一人来て過ごします。
別荘の管理人の娘の幸子は
ブティックでお針子をしながら
デザイナーを目指していました。
哲男と幸子は結ばれて
幸子は妊娠してしまいます。
しかし、哲男は親が決めた婚約者と
結婚することになり、
幸子は町を一人出ていくのでした。
数年が立ち、
幸子は旅館の仲居として働き、
一人息子の翼を生み育っていました。
その旅館は赤字経営で、
哲男が社長を務める会社が買収して
リゾート施設を作ろうとしていました。
旅館のパンフレットに幸子が写っていて
幸子がそこにいることを知る哲男。
また幸子が自分の子供を産んでいることも
知ってしまいます。
旅館に乗り込む哲男。
幸子を取られまいと包丁を持ち出す
旅館の息子。
もみ合いの末、哲男は息子の
腿を刺してしまいます。
とっさに哲男をかばい、
自分が刺したと自首する幸子。
釈放された幸子は、
翼を連れてその旅館を去るのでした。
数年後、幸子はホステスをしながら
翼を育っていました。
幸子のアパートに旅館の息子が
転がり込みます。
あの事件後、旅館は倒産し、
息子は刺されたことのより脚が不自由に
なっていました。
後ろめたさを感じる幸子。
その息子には大きな借金があり、
幸子は売春してお金を作ります。
そんな時に、哲男と再会し、
哲男は幸子の勤めるキャバクラに
通いますがいつも不在。
そして息子は幸子が売春をして
お金を作っていることを知り、
哲男の会社に行って
「さっちゃんを助けてくれ」と
お願いをします。
幸子の借金を清算する哲男。
幸子はまた翼を連れて
哲男の前から姿を消すのでした。
また数年が経ち、
哲男は街で幸子を見つけます。
幸子は翼を事故で亡くしたショックで
アルコール中毒になり、
酒を求めます。
哲男は幸子を更生させようとしますが、
幸子を追いかけているところを
週刊誌に撮られて社長の地位を
失います。
哲男から逃げる幸子を
ある男性が助けます。
その男性は妻をアル中で亡くしていて
幸子をアル中から助けようと思い、
幸子を説得して病院に入院させます。
幸子のアル中を治すには
生きがいが必要で
その男性は哲男に会い、
幸子の好きなことまたは好きだったことを
聞き出します。
幸子がデザイナー志望だった知り
デザイン画を描かせます。
そのデザイン画の才能に驚き、
デザイン関係の仕事をしていた男は
幸子のデザインをコンテストに応募
させたところ入賞を果たします。
そして幸子は海外で活動することになり
壮行会を、
哲男のあの別荘でしたいと申し出て、
いろいろな人に祝福されて
世界に旅立つのでした。
という話で、
なんども出会いと別れを
繰り返します。
トルストイの復活が
ベースというけれど、
(読んだことない。。。。)
余談ですが、幸子の弟で
中山秀征がでていて、
幸子を追っていく途中
バイク事故で死んでしまいます。
冬の旅人シングルバージョンは、
哲男目線で幸子を探し、
いつかは結ばれたい歌詞になり、
本来のは二人は離れすぎたけれど
いつは結ばれていたいという歌詞に
なっています。
アレンジは冬の感じが出てきて
やはり天才です。
久石譲 冬の旅人(シングルVer:TV主題歌Ver)