山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。

中央アルプス千畳敷カール

2009-09-26 18:19:55 | 旅行・街歩き
中央アルプスとは、木曽山脈のことを言うらしい。2週間前、その木曽駒ヶ岳の千畳敷カールに行ったわけだった。
「カール」というのも、なんのことやらわけがわからないが、日本語でいうと「圏谷(けんこく)」と言うそうで、ケンコクと聞いても、ますます意味がわからない。
それで、調べてみると、氷河の侵食作用によって削り取られた広いお椀状の谷のことを言うそうだ。それで、そのようなところは高山植物の宝庫になるらしい。

何にも知らずにつれて行かれた千畳敷カールは、写真のように美しく険しい山がそびえたち、それにかこまれたなだらかな部分は散策コースになっていて、きれいな花が咲いていた。
しかし、どうやらその花々はもうすでに最盛期を過ぎていたようである。だいたい最盛期にどのくらいきれいなものかも知らないため、花が過ぎちゃってちょっと残念ねえなどという意識もない。

ボランティアの案内人が観光客相手に、どの花がどうであるなどと事細かく説明してくれているのを聞きながら、「ふうん貴重な花なんだな」とか「めずらしいものなんだ」などと思いつつ撮影した。
「これもきれいだ」などと思って写したり「これは何ですか?」などと夫が聞くと、そばにいた知らないおばさんが「それは○○よ、それはどこにでも咲いてるじゃない」などと言うのだった。高山植物でもなんでもない花も一緒に咲いているらしいのだ。また、変わった色だなと思って撮っていると、「それはもう枯れているじゃない」などといわれたりし、
まるで、どれが価値ある高山植物なのか、そうでないのか、私たち夫婦にはわからないのだった。

「どこにでもあるもの」などと言われても、そうですか?どこにでもあるんですか?ってなかんじで、でも私たちは初めて見る花だったりするのだった。
きれいだなと思う花がどこにでもある陳腐なもので、どうということがなさそうな花が、「ああ、○○が咲いているわっ!!!」などとおばさんたちが喜ぶ花だったりし、なんかわけがわからないが、一応そこでしか目にすることができないような貴重な夏の高山植物の花も、いくらか見ることができたらしい。
それにしても、山歩きの好きな人は、植物にもかなり詳しいようで、知らない者とのギャップが激しい。誰もが高山植物に詳しく、それを求めて来ているという先入観があるらしく、知らないと知ると目を丸くしたり、あきれたりしている様子だ。
別に~高山植物見に来たわけじゃないし~、などと思うんだけど、じゃあ、あなた方は何しに来たの?などと余計に不審がられそうだ。

カールをぐるりと回って最後の登り坂はかなりきつかった。息をきらしながら3回くらい休憩してやっとロープウェイ乗り場まで戻ることができた。これ以上年をとったら無理かもしれない。

そのあたりからは、南アルプスが見えて、その後に富士山も見える。富士山なんて静岡県や山梨県からだけしか見えないというもんじゃなくて、長野や東京からも見えるもんだから、私の故郷から富士山が見えますなどと言っても特に自慢にはならない、本当に富士山は高くてどこからでも見える山なんだな~。

そういえば、南アルプスとかいうけど、これは赤石山脈のことらしい。私は静岡県人だから、小学生のときは静岡県の山脈を覚えさせられて「赤石山脈」というのは記憶にある。
赤石山脈が南アルプスだとは、恥ずかしながら意識したこともなかった。
天竜川ってのも大井川とならんで静岡県の川として覚えさせられたものだが、天竜川の上流は長野だということも初めて意識した。
そして、北アルプスっていうのは飛騨山脈だ。いつから中央・南・北アルプスなどという名前が一般的になったのだろうか。これらはまとめて日本アルプスということだ。

千畳敷カールは2600メートルくらいで、これは富士山の5合目くらいの高さのようだった。

日本は山が豊かな国だな~。



コメントを投稿