2025年に開催される予定の大阪万博に、夫は行くと言ってる。
夫は1970年の大阪万博に10代の終わりころ、東京から電車と宿のセットのツアーみたいなので1人で行ったそうである。その体験は良い思い出となっているのだろう。
あれから55年も経っているのだけど、再び大阪万博に行く気らしい。
ところで、私はと言えば、万博なんてものは自分には関係のないことだと思っていたのだが、夫が行く気なら私も行くのかと考えた。そういえば、これまで万博というものには1つも行ったことがないので、一生のうちに1回くらいは行ってみるのも良いだろうと思った。
それにしても、私のこれまでの人生では5回の万博のチャンスがあったはずだが、それらのどれ一つとして行こうかと思ったこともないのは、今考えると不思議である。
何で行こうと思わなかったのかな?
まず、1970年の大阪万博だが、この時私は小学生だった。いつも4人組で仲良くしていた同級生の友達の中では、2人がそれぞれの家庭で万博に行った。
うちは、泊りがけでどこかに行くということは、そもそも想定外だった。親の実家以外は旅行などは一度も行ったことがないのだ。
テレビで動く歩道とか月の石とか、太陽の塔とか、人々の行列を他人事として眺めていた。
次の万博は、1975年の「沖縄海洋博」である。これもかなり話題になっていた。私は高校生だったかな。沖縄なんて外国のようなはるか遠くの地だと思っていたし、静岡県からだと、一旦羽田に出てから飛行機に乗るので、そんな大変な移動はできるわけもなく、自分とは無縁のものであった。
次は1985年の「つくば科学万博」である。これも話題になっていたのは記憶にある。この時は東京に住んでいたので距離的には行けない距離ではないが、この年に私は長女を出産しているので、妊娠子育てで万博どころじゃないわけだった。
その後、1990年に「国際花と緑の博覧会」というのが大阪で開催されたとのこと。これは全く記憶がない。私は1989年に次女を出産しているのだが、やはり子育てで忙しくてそれどころではなかったのだろう。この頃はテレビドラマなども全くの空白時代なのである。
そして、一番新しいのは2005年の「愛・地球博」(愛知万博)。これは名前だけは憶えているが、内容にはほとんど何のイメージも記憶もない。
この時、私は40代半ばで長女が大学、次女が高校生くらいかもしれない。
この頃も、家族で万博に行くとか、親だけ行くなんていう意識もなかった。
それから考えると、2005年以降20年近くも万博は日本で開催されていないので、せっかく子育てが終わったのに機会はなかったということになる。
だからやっぱり、2025年には一生に一度の体験として行ってみるのが良いかなと思う。
夫は70代半ばになってしまうので、体力的に大丈夫かなとは思うが、まあ夫こそ最後のチャンスであろう。
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それにしても、別の面から考えると、万博なんてものは、その場限りの展示物で不経済なものだなあとも思う。事実、進行状況の雲行きは怪しいそうだ。
もはや五輪だの万博だのという催し物を行うような時代ではないのかもしれない。少なくとも開催国に経済効果をもたらしたりはせず、赤字になる可能性が大きい。
既に、外国のパビリオンの建設発注が遅れており、期日には間に合いそうもないのだとか。
地球の気候もおかしいし、世界情勢もおかしいので、悠長に万博なんて開催してる時代じゃないかもしれない。
でも、コロナパンデミックでもなければ、東京オリンピックみたいな残念なことにはならないだろう。
なんとか開催に漕ぎつけて、見物客は行けば行ったで楽しむことができるだろう。
私は大阪って行ったこともないので、同時に観光もしてくるか。
季節も暑くない時期を選んで行ったらいいかな。