10年間も何事もなく物事が行われていても、ある日突然、今まで起こらなかったことが起こるものだ。
6月8日のこと、ひさびさにガソリンを入れにいった。
この数か月、ガソリンは安いのだが、外出自粛でどこにも行けないのだから、ガソリンも減らず、給油をする必要もなかった。
それでも、チョイ乗りを続けて段々ガソリンが減ったので給油に行った。
そこはセルフのガソリンスタンドで、いつものようにレギュラー満タンを選び、ノズルを給油口に差し込んでレバーを握った。
すると、すぐにパタンと給油が止まってしまった。まだ1Lくらいしか入っていない。
もう一度ノズルを握ると、またパタンと止まった。これはおかしい。
一度引き抜いてまた差し込み直し握ってみるが、ほとんど注がれることなく止まってしまう。
これは尋常ではない。
そこで、ノズルを刺したまま、どこかに呼び出しボタンがないかとあちこち探してみた。見つからない。
ガソリンスタンドの事務所のほうを見て「すみませ~ん」などと呼んでみたが聴こえるわけもない。
あたふたしていれば、きっと駆けつけてくれるのでは?と思ったけど、全然誰も来ない。
よく、キャンペーンの時などは、用もないのに出てきて話しかけたりしてくるのに、まるで何の監視もしていないようだ。
セルフのガソリンスタンドって、外に店員さんはいないけど、中のモニターでちゃんと見ているというが、全く見ていないらしい。
これは、中まで行って呼んでこなければいけない。
しかし、ノズルを差しっぱなしでは危ないだろうから、引き抜いて一旦戻した。
すると3.47Lで計算されてしまった。
それから、事務所の中まで行くと、買い物をしている人がいて、レジをやっていた。
レジが終わったので、事情を話すと、とりあえずもう一度やってみるように言われた。それでできなければまた呼んでくれという。
給油機に戻り、もう一度最初からやってみると給油できた。今度は18.25Lだった。(123円/L)
スタンドの人が出てきたので、「今度はできました」と伝えた。
「何でできなかったんでしょうね」と聞くと、ノズルの差し込み方によってそうなることもあるとか。
だが、いつもと同じように差し込んでいた。
家に帰ってからネットで調べてみると、ノズルの先にセンサーがついていて、ガソリンの液体を感知するとストップするのだそうだ。(注がれるガソリンに対して、その分の空気がタンクからパイプを通して戻ってきていれば、給油が継続するしくみだとか?)
何らかのことで、ノズルから出たガソリンがタンクの中にスムーズに入っていかなかったり、空気が排出されてこなかったりすると、センサーがはたらいてしまうらしい。
今までと給油機が違うのか、給油の勢いが強かったのかもしれない。
うちの車が古くなってきたからではあるまいな。