山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。
と思っていたけど、もうそんな年齢じゃなくなってきた。

「不良のススメ」から「復活の日」

2013-04-26 00:07:58 | 読書
「不良のススメ」を読み終えた。終わりのほうは萩原健一の文(大麻事件の服役後に瀬戸内さんの計らいで、お寺で修行をしたときのこと)と瀬戸内さんの文で終っていた。
前半の対談の内容に関連したことを、それぞれに書き記したという形だ。
ショーケンは以前から、なんともいえない味がある人だと思っていたけど、これを読んでそのひととなりが見えてきた。若い時にやんちゃな人は、年を取るといい具合になるものだ。それは優等生の比ではない。そもそも外れるには、普通の人間にはないような面があるからだろうが、その外れた分だけ苦労するし、外れた分を取り戻したときには、もっともっと器に磨きがかかるからだろう。
瀬戸内さんはそんな萩原さんを買っていて、苦境にあるときにも大きな心で包んでいるようだ。その温かさは先日テレビで感じたとおりだった。

さて、これを読んでいたら、萩原さんが天竜寺から東光寺に引っ越す場面があった。マスコミが天竜寺にいることを嗅ぎつけてしまったからであり、2人の僧侶に送られて、萩原さんは車で東光寺に向かう。(まったくマスコミというのは本当に迷惑なしろものだ。)
その車の中で、しばらくぶりに音楽を聴かせてもらうのだが、1曲目はスケーターズワルツであり、2曲目は意外にもローリングストーンズの「ブラウン・シュガー」だったそうだ。これはミックジャガーが歌ってるそうだ。

私は「ブラウン・シュガー」という曲を知らないので、例によってyou tubeで聴いてみた。
あんまりいい歌だとも思えなかったけど、とりあえずわかった。

ところで、you tubeの同じ場所に、ジャニス・イアンの歌があった。ジャニス・イアンは知っているので、ちょっと聴いてみる気になった。
そうしたら、その中に、「復活の日」の主題歌が入っていた。
「復活の日」は1980年の角川映画で、当時私も見たのだが、かなりの話題作だった。
小松左京の原作で、生物兵器の細菌が地球に蔓延して人類が滅亡の危機にさらされるというものだ。You tubeではその映画も見ることができ、細切れになっているのをいくつか見てみた。南極と潜水艦にいた人だけが生き残ったというような内容だ。(草刈正雄、オリビアハッセー主演。千葉県知事の森田健作も出ているようだ。渡瀬恒彦が若い。)

これを見ていたら、まるで絵空事ではなく、恐ろしくなってしまった。
小松左京は「日本沈没」なども書いているが、これもまるで絵空事ではなく、どちらも現実に起こりうることであると感じる。「復活の日」は1964年に書かれ、「日本沈没」は1973年に書かれたそうだ。それが今になって、身近な恐怖として迫って来るのだ。

今、中国では鳥インフルエンザの感染者が増えているが、いったい大丈夫なのだろうか。
楽観はできない。人類が全滅するわけがないにしても、多くの感染被害を出しかねないのだ。鳥インフルエンザは自然に発生したものであるが、いつ誰が生物兵器を作っていないとも限らない。オウム真理教は化学兵器を作り、サリンも恐ろしい威力のあるものだったが、生物兵器なんかが本当にあったら、それこそ収拾がつかないことになる。

地震も日本のみならず世界中で起きているし、恐ろしいことばかりだ。

そんなことで恐怖におののいていてはいけないのだが・・・。

というわけで、you tubeにより、「不良のススメ」→「ローリング・ストーンズ」→「ジャニス・イアン」→「復活の日」へと行きついたという結論です。
小松左京の小説を読もうかと思ったのと、改めてもう一度映画を見てみたいと思った。



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