山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。

突然、今さら、今でも足尾銅山事件

2008-11-20 00:45:57 | 環境
・環境社会検定試験(ECO検定)を受ける予定です。試験は、12月21日です。
そこで、毎日、ほんの少しずつ勉強をしています。
今日、難しかったと思った問題は「足尾銅山鉱毒事件」についてのものでした。
中学の頃、社会の教科書に載っていたようですが、あまりよく覚えていませんでした。

足尾銅山ってどこにあるのか?群馬かと思ったら「栃木」でした。
足尾銅山は江戸時代に発展した銅山ですが、明治になってさらに発展し、20世紀の初頭には日本の銅産出量の4分の1を占めるほどになったそうです。
しかし、銅の精製時に出る排煙や鉱毒ガスなどによって、酸性雨が降り、近辺の山が禿山になってしまい、木がなくなった山は土が崩れ、それが洪水の原因ともなりました。
また、洪水のときに鉱毒も川の中に流れ出てしまい、それによって川の周辺の土壌が汚染され、稲などの農作物が大きな被害を受けました。この川は「渡良瀬川」です。
この渡良瀬川から農業用水をとっていた群馬県山田郡毛里田村でも被害が大きかったそうです。被害はさらに下流にも及びました。この問題に対して、代議士田中正造が農民運動の中心となって活動しました。
この事件は、明治時代後期に発生した日本の公害の原点といわれるもので、1899年の推計でも1000人以上の死者がでています。
その後も銅山は1973年まで、工場は1980年代まで続き、現在も、2007年の水質検査において環境基準を上回る汚染が観測されるなど、環境破壊は完全に回復されたわけではないようです。

「足尾銅山事件」なんて、古~い話という気がしたのですが、今でもこの地域は公害の痕跡が消えていないのですね。実は過ぎ去った過去の話として片付けられないなと思いました。

そして、今、中国などでも工場による川の汚染などが激しいようなので、なんとかしないと大規模な公害の被害が発生するのではないかと危惧されます。