山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。

「雰囲気」違い

2006-11-29 02:02:22 | 未分類過去
ずばり、ムードのない私ですが、「ムード」とは「雰囲気」です。
「雰囲気」とは、通常は「その場にかもし出されている気分」のことをいい、「パーティーはなごやかな雰囲気だった」「やさしい雰囲気の女性ですね」「明るい雰囲気の会社だ」などというふうに使うのが普通です。

ところが、今の会社で先端技術の文書をチェックする仕事を始めてから、別の「雰囲気」の使い方を知りました。
毎日のように読んでいる文の中では・・・
水蒸気雰囲気下での、ポリエステル樹脂の熱分解の様子を述べる。
不活性雰囲気下において、1,200℃の温度で反応させた。
塩化物雰囲気下の配管材料にSUS304を使用した。
窒素雰囲気中で結晶成長の実験を行った。
乾式貯蔵は気体雰囲気中で使用済み燃料を貯蔵する方法である。

最近の私はこんな使い方に取り囲まれて生きています。
だから、雰囲気というと、その場にかもしだされるほうのムードの「雰囲気」ではなく、物体を取り巻いている気体環境とでもいうのでしょうか?
goo Wikipediaによると、
「雰囲気(ふんいき、英:ambience)とは、ある特定の場所や事物、人物を取り巻いて、感じられる光や音、匂い、気配などを総体として捉えて語ったもの。類語に(場の)空気がある。」とのことですが、
「化学でいう雰囲気(atmosphere)は、ある特定の気体やそれを主とした混合気体の状態、またはその気体の条件下にある状態を指す。」という、こっちのほうにあたります。

そういうわけで、月を見てもロマンチックな雰囲気にはなれず、「月には雰囲気(大気)がない」などとその天体の状況を思うようになってしまい、ムードのない人間になってしまったわけです。

これでも昔は、月と言えば「竹取物語」などを連想し、「外国人のあなたはいつか、かぐや姫のように遠い国へ帰ってしまうのですね・・・」などと思ったり、
また、阿倍仲麻呂の和歌など思い出し、「この月は、貴方の国で見る月と同じものなのですね・・・」などと思ったりしていたことがあったものでした。

天の原~ふりさけみれば春日なる~三笠の山に出し月かも~

「作者の死後50年を過ぎているので、ここに書いても著作権の侵害にはならない」
などと思ってしまう私・・・

やっぱムードがない!