ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記

宝塚から始まった観劇人生。ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、映画やTVドラマ等も書きます。

2015/08/01 「奇皇后」が終わると韓流ドラマ枠ではなくなることを考える

2015-08-02 13:49:02 | テレビ

韓流ドラマにはまっていなかった私に時代劇から観るとよいと女子高時代の歴女の友人からすすめられ、「イ・サン」でしっかりはまり、現在は「奇皇后」が最終盤にさしかかっている。冒頭の写真はその友人が貸してくれたムック本全3巻を並べて表紙を撮影したもの。
「奇皇后」の公式サイトはこちら
中国の元の時代、高麗から貢女として連れてこられ皇后にまで上り詰めた主人公のキ・ヤンと対立し、「蒼き狼」としての元民族の誇りのために征服戦争を繰り返し、それをやめさせようとしたキ・ヤンを殺して排除しようとしたペガン大丞相を甥のタルタル(のちの大丞相)が殺すことになる第48話。
以下の会話にドッキリ。
「私は権力に溺れて見えたか?私はただ陛下とこの国のため・・・」「叔父上の信念には民がいません。民を考えぬ信念、それこそ権力に溺れた私欲なのです」・・・・・・うーん、安倍晋三も「民を考えぬ信念=権力に溺れた私欲」に憑りつかれているなぁと思い当った。劣った国だと思うと徹底的に見下すところも同じ。

地上波のNHK総合テレビ日曜11時からの「海外ドラマ」で、浅田次郎原作で西太后の時代を描いた「蒼穹の昴」、韓流の「イ・サン」、「トンイ」と続けて観てきて、その後は英国ドラマの「ダウントン・アビー」でイギリスの貴族のぐちゃぐちゃした人間関係を見せつけられるのに辟易して初回をのぞいただけで観るのをやめた。地上波では主要格局では韓流ドラマが姿を消してしまい、首都圏ではテレビ東京があるくらいだと思う。
「奇皇后」が今晩でいよいよ最終回。日曜午後9時からの「BSプレミアム」で「奇皇后」の後継番組は何かがずっとわからなかった。次のドラマシリーズの予告が全くないという異常なことが続いていた。安倍政権が韓流ドラマ枠を続けることにいい顔をしないだろうことの予想はついている。
「奇皇后 後」と入れてネット検索してみたところ、こちらの方のブログでの記事でやはり韓流ドラマでないことがわかった。
安倍政権の反中国、嫌韓政策にメディアも追随しているのを見せつけられる。

昨日も映画の日でふらりと隣駅のシネコンに行って、下調べもせずに上映一覧を見て無難なところでキムタク主演の「HERO」を観てきた。それはそれで面白かったが、問題は予告編の作品群で、短時間見ているだけで辟易した。

「図書館戦争」、「天空の蜂」、自衛隊のようなものが大活躍だ。反戦映画を装った「永遠の0」は観ていて怒りで泣きそうになったが、弱者が自己防衛のために反乱するということではなく、「表現の自由」やテロから市民を守るという名目のために武器をとって血を流して闘うことを否定できず、もしくは美化する作品のオンパレードに、大衆文化を民衆の厭戦気分を一掃するために用いようとする力の浸透がきな臭く感じられてならない。
同じ闘っている若い世代ということなら、「SEALDs」(Students Emergency Action for Liberal Democracy-s)みたいにカッコよく権力と闘う若者に希望を感じてエールを送っている今日この頃。「あきらめない」「無理しすぎない」「やれることをやる」、そのことを続けるつもりだ。