三丁目の飛行機屋

飛行機マニアのオヤジが
撮影遠征記やマル秘コレクションの公開などをしていきます。

遥か昔の話だが・・・ 初海外遠征は

2013年03月18日 | エア・タトゥーの思い出
私が初めて海外遠征したのが1992年だから、かれこれ20年以上も経ってしまった

1992年のIATというか、実際にはATI
IAT(INTERNATIONAL AIR TATOO)は奇数年開催だったが、遇数年にも開催しよう?
と行なわれた「AIR TOURNAMENT INTERNATIONAL 92」、略してATI 92


私が何の予備知識もなく、逃避行的に出掛けた初海外遠征先がココ

初日はロンドン市内で一泊、早速 生温かいイギリスビールの洗礼を受けた翌日は
バスで移動しながら観光と航空博物館の見学
ロンドン市街地を抜けるとスグに広がる丘陵地帯



英国らしい風景を見ながら、バスの中で持参したフィルムの話になる 
私が持参したのは「○○本だよ」と言うと、女性の常連参加者から「それは一日分でしょ?」と

「エッ! 本当かよ!」 参ったな何処かでフィルム調達しなきゃ
でも英国はフィルム高い! と聞いてるし困った・・・

定番の観光地ストーンヘンジ到着直前には、今回のATI 92の会場「ボスコムダウン基地」が遠望でき
すでにB-52他の機体が到着、霞むようにB-52の大きな尾翼が見え心が躍る
さらにバスは英国西部の海軍航空隊の基地「ヨービルトン」へ

        
   基地に隣接する Fleet Air Arm Museum(英海軍航空博物館)を見学
歴代の英海軍機やコンコルドのプロトタイプ展示を見て、英国人の保存精神に感銘を受けたり・・・

そしてこの日最後の見学地であり宿泊地のバースへ
午後10時過ぎでもまだ薄暗い6月の空を、白塗装のRAF L-1011空中給油機が低く飛んでいく
この頃には爆音と飛行機が見たくてたまらなくなっていた


翌日はショーに参加する機体のアライバル(到着)を見学する為にいよいよボスコムダウン基地へ
天気は英国では異常といわれるほどの、連日快晴と高温が続いていた

アライバル機を基地内に入りスタンド席で見られるのは Fiat会員のみ

もちろん私達は92年の1年間有効な会員証を持っていた

基地手前の外周ランウェイエンドをバスが進んでいると
手ぬぐいを被った日本人が麦畑から顔を出しビックリ!
今でも航空雑誌のグラビアを飾ることもある、H氏だった
バスの同乗者も何人か顔見知りで、お互い手を振るやら驚くやら

そして基地ゲートでチョとしたトラブル発生
乗ってきたバスがゲートの車止めにやられて、タイヤがパンクしてしまった
そこえ歓迎するかのようにチェコ空軍の Mig29 が離陸してきた

目の前を耳をつんざく爆音を残しそのままハイレートクライム!

スゲッ! ミグだ! 航空雑誌で眺めるだけだった世界が目の前にある

コーチはダウンしてしまったので、歩いて会員用のスタンド席へ
ここでまたトラブル発生!

座席はすべて指定席なのだが、なんとダブルブッキングが多数発生
中にはトリプルも、遥か遠い異国の会員がまさか本当に来英してくるとは・・・
ということだったらしいがスタンドのアチコチでトラブル続出中

ボランティアのスタッフが素早くかたつけ、なんとか団体である程度固まることができた
この席が期間中の自分の席、一番後ろが当然欲しかったがしかたない


今みたいな巨大なレンズを振り回すこともないし
当然立っての撮影は厳禁、立ち上がればスタッフに「シットダウン!」と指摘される
考え方を変えれば皆同じ環境での撮影ということ

次から次と展示機は飛来するし、翌日からのデモ飛行の訓練にアクロバットチームも飛行

    
     
     以前にも紹介したブリティッシュ・ファントムとライトニング
     どちらもこの年が最後の展示だった

    
     こいつも翌年には2機のチームとなり
     その後は消滅したイギリス海軍のヘリアクロチーム シャークス

なんて素晴らしい所なんだ!  こりゃフィルム足りないわけだ!
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4 コメント

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RIATは最高ですよね (チャリンコ・ドライバー)
2013-03-18 10:37:25
ファントムもライトニングも標本しか見た事がありません。
活きている姿を見たかったなぁ~

’92年は、まだまだ日々の生活に追われ海外遠征なんて
夢のまた夢。 (笑い

最近のイギリスは異常過ぎる気象で今年迷っています。
未だ’08年のトラウマが・・・
今年は、アメリカが??? 
ヨーロッパに飛び火しなければいいんですが。


返信する
チャリンコ・ドライバーさん こんにちは (ノザワヤ)
2013-03-18 11:57:51
RIATは一度行ったら病み付きになりますね。

当時は延べ機数700機なんて言われた時代ですから
地上展示機を1コマづつ撮っても3時間はかかりました。

私の海外遠征は早かったですが、数ではチャリンコ・ドライバーさんの
足元にもおよびません(笑)

この年は未だYツアーはなかったかも。

アメリカのアレで海外もですが、国内のオープンに影響でないか心配です。
そろそろアソコの乗車券手配が近くなってきましたし・・・
返信する
やはり90年代は・・ (PAISUKE)
2013-03-20 23:08:18
こんばんは
自分は経験が長い割には海外は遅咲きで最初に1988年にアメリカに行ったものの、子育て等で忙しく(1992は子供が1歳で、イギリスは経済的にも余裕がなかったですね)2000年代になってからRIATには行きました。展示機も今では縮小され、150機くらいでしょうか(全部コミで)でも冷戦が終わり、軍用機も縮小されているのでしょうがないかもしれませんね。
あと、フィルムは本当に楽になりました。デジカメの利点ですね。
PS
ブログをはじめました。よろしければ御笑覧いただければ幸いです。

http://readyroomwarrior1.blog.fc2.com
返信する
PAISUKEさん こんにちは (ノザワヤ)
2013-03-21 12:20:07
1992年の6月にアメリカ行きのツアーがあったら
当時の私はアメリカを選んでいたことでしょう。
でも今となっては、イギリスへ無理して行って良かった!
と思ってます。
今では経済的なこと等で、海外はなかなか(笑)

ブログ早速訪問させていただきました。
フィギィアや1/72の車は、私も興味がありジックリ見させていただきました。

フィギィアと言えば、このATIの帰りにロンドンのハロッズで
1/48 サイズのWWⅡ RAF爆撃機パイロットセットというものを見つけましたが
高値に諦めたことがあります。
以後、渡英する度に探しましたが見当たらず
今でも購入しなかったことを後悔しています。
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