股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

灼熱の魂

2014年05月18日 11時25分24秒 | 映画評論サ行
製作年:2010年
製作国:カナダ/フランス
日本公開:2011年12月17日
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演:ルブナ・アザバル,メリッサ・デゾルモー=プーラン,マキシム・ゴーデット

ある日、カナダで暮らす双子の姉弟ジャンヌとシモンの母親ナワルが永眠する。後日、長年彼女を秘書として雇っていた公証人により、母の遺言が読み上げられる。その内容は、所在がわからない自分たちの父と兄に手紙を渡してほしいというもので…。
『渦』のドゥニ・ヴィルヌーヴが監督と脚本を務め、レバノン出身の劇作家ワジ・ムアワッドの原作を映画化した人間ドラマ。中東からカナダに移り住んだある女性の壮絶な人生を、過去と現代を行きつ戻りつしながら映し出す。『パラダイス・ナウ』のルブナ・アザバルが陰のある母親を演じ、その娘を、カナダのテレビで活躍するメリッサ・デゾルモー=プーランが演じている。過酷な生涯を生きた女性の胸に秘められた思いに涙する。

先日「プリズナーズ」を鑑賞して、この監督は何者!?と思って過去の監督作品を物色してたら辿り着いた作品。淡々と進む話の中に、過激なシーンもありつつ、人間ドラマが濃厚に描かれていたと思います。亡くなった母親が遺した遺書。残された双子の兄弟は、父親と兄を探す旅に出る。しかし遺書の中には衝撃の事実が書かれていた…。ラストに予想が付かないほどの衝撃的な事実が判明し、かなり驚きました。父と兄を探す過程を、母の過去の出来事を織り交ぜながら進む展開は見事にバランスが取れています。たった1つの出来事が、人生を全く違った方向へと導いてしまう。母の壮絶な人生は救いようがないほど重く感じました。重たい重たい重たい映画だけど、見応えがある作品でした。

この作品の評価・・・・77点
コメント
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