股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

人類資金

2014年05月22日 14時10分38秒 | 映画評論サ行
製作年:2013年
製作国:日本
日本公開:2013年10月19日
監督:阪本順治
出演:佐藤浩市,香取慎吾,森山未來,観月ありさ,石橋蓮司,豊川悦司,寺島進
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終戦後、ひそかに回収されたというM資金と呼ばれる旧日本軍の秘密資金。それをネタにした詐欺を行い続けてきた真舟は、石という青年から彼が所属する日本国際文化振興会なる財団の人間に会うよう迫られる。だが、財団のビルに足を踏み入れた瞬間、高遠が率いる防衛省秘密組織の一団に襲撃される。石の助けを借りて逃げ出した真舟は、そのまま本庄という男に引き合わされ、50億円の報酬と引き換えに某投資ファンドが管理する10兆円ものM資金の奪取を持ち掛けられる。
『亡国のイージス』『大鹿村騒動記』などの阪本順治が監督を務め、原作の福井晴敏と共に脚本も担当したサスペンス。いまだ、その存在が議論されている旧日本軍の秘密資金、M資金をめぐる陰謀と戦いに巻き込まれていく男の姿を活写する。佐藤浩市、香取慎吾、森山未來をはじめユ・ジテやヴィンセント・ギャロら、海外からのキャスト陣を含む豪華な顔ぶれが結集。彼らが見せる演技合戦はもちろん、壮大で緻密な展開のストーリーも見もの。

金融映画というとお堅いイメージがある。資本主義社会への警告を訴えかける映画なのだろうか。それにしても中身がめちゃくちゃだし薄っぺらい作品でした。もともと難しいテーマの映画なのに、途中で急にシーンが変わって整理出来ないまま、どんどん進んでいくので余計に難しくなってしまっている。伏線が最後に繋がればいいのだが、それも無く。登場人物たちの考え方も理解しがたい。香取慎吾は完全にミスキャスト。シリアスな役がこんなに似合わない人はなかなかいない。その他は演技派の役者を揃えているが無駄使いと言っていいほど活かされていない。日本人が英語ばかりの台詞を使うのもしっくりこない。そもそも“M資金”というものが何なのか、詳しい説明がないまま物語が進んでいくの歴史初心者の自分には難し過ぎた。2時間で詰め込むだけ詰め込んだ映画って感じ。観ている最中、常に頭の上に“???”が浮かんでました。
ベテランの阪本順治監督なのに、これは失敗作だろう…。森山未來の長台詞だけは凄いと思った!

この作品の評価・・・・37点
コメント
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