パピとママ映画のblog

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RRR★★★★

2023年07月09日 | アクション映画ーア行

           

日本でも大きな話題を集め、ロングランヒットとなった「バーフバリ」シリーズのS・S・ラージャマウリ監督が、英国植民地時代の激動のインドを舞台に、2人の男の友情と使命がぶつかり合う様を豪快に描くアクションエンタテインメント。
あらすじ:1920年、英国植民地時代のインド。英国軍にさらわれた幼い少女を救うため立ち上がったビームと、大義のため英国政府の警察となったラーマ。それぞれに熱い思いを胸に秘めた2人は敵対する立場にあったが、互いの素性を知らずに、運命に導かれるように出会い、無二の親友となる。しかし、ある事件をきっかけに、2人は友情か使命かの選択を迫られることになる。
「バードシャー テルグの皇帝」のN・T・ラーマ・ラオ・Jr.がビーム、ラージャマウリ監督の「マガディーラ 勇者転生」にも主演したラーム・チャランがラーマを演じた。タイトルの「RRR」(読み:アール・アール・アール)は、「Rise(蜂起)」「Roar(咆哮)」「Revolt(反乱)」の頭文字に由来する。日本で公開されたインド映画で史上初めて興行収入10億円を超えるヒットを記録。劇中の楽曲「ナートゥ・ナートゥ(Naatu Naatu)」も話題となり、第95回アカデミー賞でインド映画史上初となる歌曲賞受賞を果たした。

<感想>気になって、前から観たいと思っていたのだが、最近忙しくて映画を観る時間がたくさん取れない。それでもまだ上映しているってことは、やっぱり見て欲しいからかしら。観て良かったです。観客を奮い立たせるどころじゃないくらい、パワーと人が溢れるインドの大大大作品!・・・全世界のエンターテインメント史に革命を起こすくらい、興奮必至の怒涛のストーリーと暑苦しいほどに熱の入ったダンスに圧倒されました。

それにインド国内初日の興収入が、約16億ルピー。ルピーだとイマイチ凄さが分からず日本円では?・・・約28億円だという。上映時間が3時間、観終わって頭の中がインド人が踊り、虎が飛ぶカオス!って、見どころと、突っ込みどころが多すぎて気が遠くなってしまうほどでした。

舞台は英国植民地下のインド。少数民族の村にやってきたイギリス人のインド総督夫婦が、銅貨2枚を投げて歌とヘナ(染料で手に絵を描く)が上手な少女マッリをお買い上げ、デリーのお屋敷に即位拉致監禁。そんな鬼畜な総督に、知り合いの藩王が忠告をする。

「あの村には羊飼いがいる。何があっても子供を取り返すでしょう」その羊飼い(村の守り人)の名前はビーム。もっさりとして可愛い系のお兄ちゃん。でも見る人によってはオジサンでもある。それで、森でオオカミを捕らえるつもりが、何故か虎と命がけの追いかけっこになり、その驚異的な身体能力を披露するのだ。

彼が仲間とデリーに乗り込む。一方、デリーではイギリスの圧政に対抗するインド人たちが、暴動の真っ最中。そこでインド人警察ラ-マ一人対、暴徒100人・・・なんてみたいな死闘を繰り広げるんですよ。この映画の何が凄いかって、スクリーンの果てまでびっしりと人、人、人なんですからね。さすがに世界第2位を誇る人口14億人!!。現在ではそろそろ世界1位になっているかもね。

暴動だって迫力が違うし、そしてこちらのラーマは、まつげパサパサのセクシー系で、フレディ・マーキュリー(彼もインド出身)を彷彿とさせるいい男なんです。イギリスの手先となるも彼にはある使命があり、回想シーンで描がかれる壮絶な過去は、それでもう1本の映画が出来そうですよね。

このラーマがビーム捕獲を命じられるのだが、なんと2人は互いの素性を知らないまま「兄貴」、「弟」よと友情を育んでいたのだった。この二人の出会いと言うのが、ハリウッドアクション大作ばりの大炎上する、何からの少年救出劇になっている。橋の上と下にいる二人が、アクロバティックで、シルク・ドゥ・ソレイュなアクションで、少年を助けて、それをきっかけに、ラブロマンスな関係になる。

馬(ラーマ)とバイク(ビーム)で並んで競争したり、一緒にご飯を食べたり、それに、これまた100人レベルの人間ピラミッド(これは凄い高さで)、そこを2人で駆け上がったりして、パーティで韓国のアイドルとも見紛うくらい、キレキレのダンスを踊ったりと、ザッツ・インド映画な演出なのだ。しかもそんな楽しい日々も長くは続かない。でも3時間の映画だから大丈夫。ビームが警官のラーマと激闘の末に捉えられる。

とにかく常に怒涛の展開で、誰かが捕まりそれを誰かが命がけで命がけで助けてる本作。しかし、よくまぁ、これだけいろんなドラマやアクションを見せてくれるし、神業な射撃の腕を見せるラーマ。それに、ビームが豹とかバイクをぶん投げるって。奪われたら奪い返す、「倍返しだ!」どころじゃないけれど、インドの痛快アクション大作をご覧あれ!

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