「シン・シティ」「レスラー」のミッキー・ロークと「トランスフォーマー」のミーガン・フォックス、そしてビル・マーレイといった豪華キャスト陣でおくる、男と女の逃避行を映像美を交えて描く切なくも美しいハードボイルド作品。「リクルート」の脚本家、ミッチ・グレイザーが初監督した。
あらすじ:マフィアのドン、ハッピーの部下に殺されかけたネイトは、インディアンに助けられサーカス団に逃げ込む。そこで彼は、まるで天使のように羽根の生えた美しい娘リリーと出会う。
惹かれあった二人は、サーカス団から脱出し、逃避行を開始。だが、2人の恋路は強欲なハッピーに邪魔される。
<感想>本作はまさにミッキー・ロークのための映画。「レスラー」に続き、哀愁漂う中年男に扮したロークが、ミーガン・フォックスとの絡みを披露。撮影監督のクリストファー・ドイルによる濃厚な色彩の映像は、ファンタジー世界を鮮やかに映し出している。
主人公ネイトを演じ、有名なトランペット奏者だったが、妻を亡くして以来、気力を失い落ちぶれた中年男に、今はその日暮らしのプータロー。自分の音楽を貫こうとするあまり、クスリや酒に溺れ、借金を重ねて行く落ちぶれた中年の悲哀は、ロークこそ出せるもの。
80年代はセックスシンボル「ナインハーフ」や「欄の女」で、セックスシンボルとまで呼ばれただけに、中年になったからこそのただれた色気が若い女を迷わせる。
生まれつき背中に羽根が生えた美しい女性リリー。親に捨てられサーカス団で育てられる。もともとネイトのファンだった。親代わりのサム(リス・エバンス)から、化け物呼ばわりされ、一度も外の世界へ出たことがなく、サーカ団の巡業で各地を回っていた。整形手術で羽根を取り除こうとするリリーに「君は特別だ」とネイトが説得する。
ところが、自分の命を狙うハッピーに、何故か自ら接触を図ったネイトは、リリーの共同マネージメントを持ち掛ける。それはリリーを一生守る金を稼ぐための手段だったのだが。それに自分の命の保証もさせるとは、この中年オヤジの考えが甘いのよね。
最初は半信半疑だったハッピーだったが、リリーの美しさと背中の天使のような羽根に心を奪われ、彼女を独占したい欲望にかられる。ハッピーにはビル・マレイが扮して、裏社会を牛耳る冷酷無慈悲な男を快演している。
ハッピーの脅迫により、リリーはネイトの無事を条件に自らハッピーの元へ行く。そこでは豪華な衣装に贅沢な暮らし、ハッピーはリリーに高価な物を買い与えて愛人として囲う。
そこへリリーを奪い返そうとするネイト「俺たちは運命の二人だ、迎えに来たぞ」だが、彼女はそれを拒絶する。
「何で来たの、金も無いのに。どうせまた捕まって引き戻されるだけよ。前より環境はずっと良いし、カジノの鳥だけど、私がここにいる限り、彼を危険な目には遭わせないで」と、リリー泣かせるよね。
一方、リリーの居場所を突き止めたサムもハッピーの家に来る。
落ち目のミュージシャンや、マフィアのボスら男3人が、一人の美女リリーを奪い合うハードボイルドのドラマ。というよりラブストーリーかな。
ラストが妄想のようなシーンで、現実離れしているところもあり、二人が屋上に追い詰められ、リリーが羽根をばたつかせてネイトを抱きかかえ、大空へと飛びあがるシーン。それに、物語の初めの場所に戻り下を見ると自分がハッピーの手下に拳銃で撃たれるシーンが見えるという落ちです。これは、現実にはあり得ないし、ネイトの夢物語かもしれませんね。
2016年DVD鑑賞作品・・・44映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
あらすじ:マフィアのドン、ハッピーの部下に殺されかけたネイトは、インディアンに助けられサーカス団に逃げ込む。そこで彼は、まるで天使のように羽根の生えた美しい娘リリーと出会う。
惹かれあった二人は、サーカス団から脱出し、逃避行を開始。だが、2人の恋路は強欲なハッピーに邪魔される。
<感想>本作はまさにミッキー・ロークのための映画。「レスラー」に続き、哀愁漂う中年男に扮したロークが、ミーガン・フォックスとの絡みを披露。撮影監督のクリストファー・ドイルによる濃厚な色彩の映像は、ファンタジー世界を鮮やかに映し出している。
主人公ネイトを演じ、有名なトランペット奏者だったが、妻を亡くして以来、気力を失い落ちぶれた中年男に、今はその日暮らしのプータロー。自分の音楽を貫こうとするあまり、クスリや酒に溺れ、借金を重ねて行く落ちぶれた中年の悲哀は、ロークこそ出せるもの。
80年代はセックスシンボル「ナインハーフ」や「欄の女」で、セックスシンボルとまで呼ばれただけに、中年になったからこそのただれた色気が若い女を迷わせる。
生まれつき背中に羽根が生えた美しい女性リリー。親に捨てられサーカス団で育てられる。もともとネイトのファンだった。親代わりのサム(リス・エバンス)から、化け物呼ばわりされ、一度も外の世界へ出たことがなく、サーカ団の巡業で各地を回っていた。整形手術で羽根を取り除こうとするリリーに「君は特別だ」とネイトが説得する。
ところが、自分の命を狙うハッピーに、何故か自ら接触を図ったネイトは、リリーの共同マネージメントを持ち掛ける。それはリリーを一生守る金を稼ぐための手段だったのだが。それに自分の命の保証もさせるとは、この中年オヤジの考えが甘いのよね。
最初は半信半疑だったハッピーだったが、リリーの美しさと背中の天使のような羽根に心を奪われ、彼女を独占したい欲望にかられる。ハッピーにはビル・マレイが扮して、裏社会を牛耳る冷酷無慈悲な男を快演している。
ハッピーの脅迫により、リリーはネイトの無事を条件に自らハッピーの元へ行く。そこでは豪華な衣装に贅沢な暮らし、ハッピーはリリーに高価な物を買い与えて愛人として囲う。
そこへリリーを奪い返そうとするネイト「俺たちは運命の二人だ、迎えに来たぞ」だが、彼女はそれを拒絶する。
「何で来たの、金も無いのに。どうせまた捕まって引き戻されるだけよ。前より環境はずっと良いし、カジノの鳥だけど、私がここにいる限り、彼を危険な目には遭わせないで」と、リリー泣かせるよね。
一方、リリーの居場所を突き止めたサムもハッピーの家に来る。
落ち目のミュージシャンや、マフィアのボスら男3人が、一人の美女リリーを奪い合うハードボイルドのドラマ。というよりラブストーリーかな。
ラストが妄想のようなシーンで、現実離れしているところもあり、二人が屋上に追い詰められ、リリーが羽根をばたつかせてネイトを抱きかかえ、大空へと飛びあがるシーン。それに、物語の初めの場所に戻り下を見ると自分がハッピーの手下に拳銃で撃たれるシーンが見えるという落ちです。これは、現実にはあり得ないし、ネイトの夢物語かもしれませんね。
2016年DVD鑑賞作品・・・44映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング