パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

エスケイプ・フロム・トゥモロー ★

2014年08月18日 | アクション映画ーア行
世界的に著名なアメリカのテーマパーク、ディズニーランドなどの敷地で無許可で撮影を敢行したという異色作。仕事をクビになったさえない中年男が家族と一緒に訪れたテーマパークで遭遇する、現実と妄想の入り交じるシュールな体験を活写。悪夢的な内容や、夢と魔法のファンタジックワールドを、グロテスクな光景として映した世界観が衝撃的。
あらすじ:会社に突然クビを言い渡された中年男のジム(ロイ・エイブラムソン)は、口うるさい妻とわがままな2人の子供と共に人気テーマパークにやって来た。夢と魔法の国で何度も現実から逃げたくなる衝動に駆られたジムに、妄想と現実が入り交じった奇妙な出来事が次々と襲い掛かってくる。

<感想>東京ディズニーランドへ行っている人たちには、殆どの乗り物やアトラクションを見たりしているので、そのものがズバリ白黒映像で映画化されているってことは、無許可で撮影しているようですし、ディズニー社がよく告訴しないと感心して観ておりました。
主人公のお父さんは、家族でフロリダのディズニーランドへ行く朝に、会社の社長からクビの電話を受け取る。朝が早いのでベランダで電話を聞いているところへ、長男のエリオットがガラス戸の鍵をしめてしまう。仕方がないので、ケータイ電話持ってるしで、まだ寝ている奥さんに電話して開けてもらう。

そして、奥さんには会社をクビになったことは言わないでディズニーランドへと行く。もう、この主人公のジムの妄想と幻覚の総てが物語となっているようです。
男って、もうどこの国の男もそうなのか?・・・とにかく若くて綺麗なフランス女2人に夢中になるジム。冒頭のビッグサンダー・マウンテン滑走シーンに、スペースマウンテンは乗ったことあるし、でも息子が酔ってしまい降りるとゲロ吐いて気の毒でした。
ママと娘は、無難にクマのプーさんの家や白雪姫の家もね、中へ入るカートの中でママにキスをするパパ。嫌がるママ、そうだよね。みんな観ているし。
これを撮影しているカメラマン、ブレてないし固定カメラで映しているの?

バズライヤーへ行きたいと息子が言う。長い行列で待ち時間が1時間とかだよね。ママと娘はテーカップに乗る。メリーゴーランドも。パパは2人のフランス美女に鼻の下長くして目が泳いでるし。ゴーカートに乗る息子とパパ。前に乗っているのは、あのフランス美女のお2人さんだ。ここでパパの妄想癖が始まる。そして、船に乗りトムソーヤの島へと。

ムチムチの中年のおばさんに誘われて、ホテルへ行きベッドインして、そのおばさんが「マレフィセント」に出て来る悪い魔女のような服装で登場。娘がまるでねむり姫のように、お花畑のベッドに寝ている。パパが見るこんな悪夢の幻想世界が映しだされる。どうも、物語はこのパパの妄想によるダーク・ファンタジーになっている。

本当は楽しい家族サービスの日なのに、何故かパパはその朝に会社をクビになり、そのことをママに言えないでいる。どうもやけっぱちになっている状態で、せっかく来た遊園地も楽しくないのだ。だからって、若い綺麗な女に目をうつろにして、まったくもうこんな男はダメ人間で、会社をクビになったのも分かる気がする。

娘のサラが迷子になり探して歩くパパ。転んでひざを擦りむいちゃったし、看護師さんに消毒してもらう。パパが看護師の胸の谷間を覗いているし。プールではビキニのフランス女2人に、目が釘付け状態のパパ。この2人の美女は、実は妖精だったのですね。

園内では猫インフルエンザが流行っているそうで、最後にパパがそのカゼに冒されて大変なことになるという。部屋のトイレで毛玉を吐くパパ。ビタミンC飲めば治ると信じているのだ。巨大な玉のエプコットの中へ。イマージネーションの中で生き続けるジム。電動椅子に乗ったデブの男に嫌われるし、足の親指ぶっつけてケガするし、最悪な1日だ。
途中で休憩の文字が画面に出て来る。わざとですよね、これは。

空の旅の“ソリアン“という3Dの映像の乗り物。私が乗ったのは、確かソリアンじゃなくて、火山の中へ入ったり、空中散歩のような乗り物だったような気がする。
何を言わんとしているのか、この映画の中で?・・・このダメ人間男の妄想と幻覚で終わってしまう展開なのか。私には理解できないし、主人公に同情もしない。でも、花火の映像が映って、これはカラーじゃないと美しく見れないでしょうに、残念ですね。あまり深く考えないで観ると楽しいでしょう。
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