パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

フェーズ6 ★★

2016年08月05日 | DVD作品ーな行、は行
「スター・トレック」のクリス・パイン主演で贈るパニックスリラー。殺人ウィルスが蔓延した世界で、生き残りを賭けて人里離れた土地を目指す男女のグループ。やがて1人がウィルスに感染したことをきっかけに、内面に潜む本性を剥き出しにしていく。監督はスペインの新鋭アレックス・パストーとデヴィッド・パストーの兄弟。
あらすじ:治療薬もない致死率100%のウィルスが蔓延した世界。ほんのわずかの人間だけが生き残り、街はゴーストタウンと化していた。そんな状況の中で、ウィルスに感染せず生き残っていたお調子者のブライアン(クリス・パイン)と真面目で心優しい弟のダニー(ルー・テイラー・プッチ)の兄弟はあるルールを決める。“生き残るためには感染者と接触しないこと”。

そして、2人はブライアンの恋人ボビー(パイパー・ペラーボ)とダニーの女友達ケイト(エミリー・ヴァンキャンプ)を連れ、アメリカ南西部の砂漠を車で走っていた。目的地は、幼い頃に訪れたメキシコ湾岸の人里離れたサーファービーチ。最近は廃れて空き家だらけになっていたので、感染を逃れているかもしれないと考えたのだ。そこでウィルスが沈静化するまで暮らし、人類の生き残りとして新たな世界を築くつもりでいた。(作品資料より)

<感想>新型ウィルス感染の「コンテイジョン」と同時に出た未公開作品です。でもこの作品ではウィルスの感染経路とか、政府がワクチン開発に取り組むとかはまったくない。どちらかというと、人間がそういった時に遭遇した場合の自分の生き方とか、親族や友達、恋人、他人との接し方を問い正しているようなヒューマンドラマだ。
兄弟とその彼女たち4人で生き延びて、幼い頃行ったメキシコのサーファービーチへと旅をする。その途中で車のガソリンや水、食糧など補給しなければならず、車が停まっていたり、ガソリンスタンド、スーパーなど廃墟化しているところを探しては旅を続ける。

そんな中、1台の車に父親と娘が乗っている車を発見。しかし幼い娘はすでに感染していた。ガソリンを上げる代わりに娘を助けてくれと、途中に新薬があるという救急センターまで一緒に行くことになるのだが、途中でブライアンの恋人が娘と接触して感染してしまう。
車の後部座席の間にビニールで仕切りをしたのだが、娘が咳き込んで苦しそうなのでついビニールを開けて覗きこんだ隙に感染する。この娘と父親は置き去りですから。それに娘にうつされた彼女もここに残されます。

途中で汚染地区にさしかかり、「移民が病気を運んできた」と書いたプラカードとたくさんの死体。黒いビニール袋に包まれた有害遺体収容車が。ここは病院なのビニールテントがたくさんあり、隔離病棟だというのだが、医者と子供がいたがもうすでに感染していて顔の半分が変わっていて、耳と鼻から血を流している。ここにいる人間たちは薬で死なせるしかない。「生きるということは、死ぬことよりもずっと辛いことだ」という医者。
そして一軒屋を見つけ水とか食糧を求めて中へ、プールのある豪邸なのだが、プールの中には感染した人間の死体がプカプカ浮いていた。それでものんびりゴルフでもしようぜと兄弟がゴルフをする。この家にはなんと防護服を着た人間が大勢いたのですね。女を残せという彼ら、感染してないかボビーとケイトに服を脱いで裸になれというのだ。ボビーの体に斑点が感染していたのだ。すると防護服の男どもは、女二人を解放する。
車を走らせている途中、お墓を見つけここでボビーを降ろす。「置いて行かないで」と泣きすがる彼女を見捨ててひたすら走る。前から車が来る。

おばさん二人が怖い。銃をガンガンぶっ放してきたので、こちらも撃ちかえしておばさん二人は死ぬ。その時兄貴が足を撃たれていて、傷の薬を捜すため一軒家に入る。2階の窓が開いていたので人がいるのだろう。だが2階でその人間は銃を持って死んでいた。だが、そこには生き残っていた犬がいたのだ。その犬は死体を食べていた、薬を取る時犬が襲ってきて銃で犬を撃ち殺すのだが、その血を浴びてしまった兄貴。もうすでに感染していた兄貴。弟は感染している兄貴を置き去りにしようとするも、「生きたまま朽ち果てるのは嫌だ」と、弟は非常にも兄貴を撃ち殺してしまう。そして彼女と二人でメキシコの浜辺に到着するのだが、兄貴と遊んだ子供の頃が走馬灯のように脳裏に浮かび、唯一分かっているのは孤独だ。いつ死が訪れるか分らない。でそこから数十年たっても浜辺は美しいまま。人間は全滅したのでしょうかね。

弟だってその恋人も何時感染してもおかしくないのに、こう見ているとやはり防御策は、手洗い消毒とうがい、マスク使用は絶対に必要です。ゴム手袋なんかして、マスクも汚いしで、時々マスクも外すし手袋だっていつもしているわけではないのだ。消毒剤って漂白剤なの。これではいつ感染してもおかしくない。そんなこんなで、お決まりのゾンビとか狂人と化した殺人鬼とかの類は出てきません。防護服の集団もいませんでした。ちょっと期待したのに残念です。ホラーといえば道路に停車していた車の中で、感染者が息絶えている姿くらい。
やはり一番怖いのは、人間の心の中に潜んでいる悪魔、自分だけは何とかしても助かりたいと願うばかりに殺人まで犯してしまう。そんな厳しい状況下におかれたら自分だったらどうするかを、考えさせられる作品でもあります。まぁ、しかしそんな難しく考えなくてもいいかも。
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