パピとママ映画のblog

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世界から猫が消えたなら★★★★.5

2016年05月17日 | アクション映画ーサ行
『るろうに剣心』シリーズなどの佐藤健と『ソラニン』などの宮崎あおいが初共演を果たし、川村元気の小説を原作に描く感動のドラマ。余命宣告された主人公が、悪魔と取引して世の中から一つ何かを消すことで一日の命を得るという不思議な物語を紡いでいく。『ジャッジ!』などの永井聡監督がメガホンを取り、『サケボム』などの濱田岳が共演。佐藤の一人二役による熱演はもとより、斬新な映像で描かれる胸を打つ物語に引き付けられる。
あらすじ:ある日、余命いくばくもないごく平凡な30歳の郵便配達員(佐藤健)の前に、自分と同じ容姿を持つ悪魔(佐藤健)が出現する。その悪魔は、彼の身の回りの大切なものと引き換えに一日の命をくれるというのだ。次々と電話や映画や時計などが消えていく中、彼は初恋の女性(宮崎あおい)と再会し、共に過ごした日々を振り返る。

<感想>ある日、この物語の主人公の青年に訪れる余命宣告。残酷な響きだが、だれでもが何時かは死ぬ日が訪れるのだから。ですが、この青年には、自分とそくりの悪魔が現れて、1日寿命を延ばすのと引き換えに、この世界から何か一つ消すことを持ちかける。電話が、映画が、時計が、次々と消えてゆく。

「何かを得るためには、何かを失わなくてはならない」そんな苦い哲学を含んだ寓話のような作品だった。

悪魔と2役を演じた佐藤健くん、つまり悪魔とは主人公の僕の中の1人格で、分身にも見えるのだ。突然の自分の死を受け入れられなくて、自分の中の別の人格が悪魔として現れ、命を1日引き延ばす代わりにこの世から大切な物を消してしまうという取引に応じるのだ。

始めの電話にしても、元付き合っていた恋人との出会いが、間違い電話であり、それから映画が大好きだということもあり付き合うことになる。そして、映画にまつわる思い出がたくさん出て来て、同級生の濱田岳演じるDVD屋の店員、ツタヤと呼ぶ親友なのだが、映画のことを良く知っており、レンタルする映画を選んでもらう。

特に「メトロポリス」の地底の水浸しのシーンとか、チャップリンの「ライムライト」にしても、夢破れたバレエダンサーが自殺するのを止めるために次々と言葉を投げ掛ける。生きていくことは美しく素晴らしいと。

「ブエノスアイレス」の映画も、2人で旅行をしたアルゼンチンの世界遺産「イグアスの滝」で“生きてやる!“と、叫ぶシーンが印象に残る彼女との思い出の映画であり、とても消し去ることは出来ないのだ。

時計は、亡き母親が大切にしていた金の懐中時計、父親が時計屋をしていたので、壊れると修理をして母親に「治ったぞ」と渡す。嬉しそうな顔の母親。それをいつも目にしていたのに、時計を消してしまうなんて。

最後は、猫だ。これは、小学校の時に雨の降る日、学校から帰る道で捨て猫を見つけて拾ってきた僕が、家では飼えないと言う猫アレルギーの母親に、父親が飼おうと言ってくれ、レタスの段ボール箱の中に入っていたので、名前は『レタス』と付け、母親が大事に可愛がっていた。

そしてレタスが死に、病気になった母親は日増しに衰え、見かねた父親が貰ってきた猫を『キャベツ』と名付けて、それからは、母親が元気になり温泉旅行にも行き、その温泉旅行は予約をしてなかったのでボロ旅館だったが、それでもいい思い出になり、海を見に母を連れだし、写真を撮る父親の手が震えてぼやけた写真になってしまう、懐かしい写真。

母親の希望で温泉旅行も海へ行ったのも、僕と父親に仲直りして欲しかっただけなんだと。
自分の命と引き換えに愛猫「キャベツ」を消し去ることなんて出来ないと、雨の中を探し回り見つけて嬉しそうな僕。

そして、母親からの手紙を、元彼女から受け取る。その手紙には、僕のいいところが10個書き出してあった。息子を愛する母親からの最期の手紙だ。
僕の主人公は、結局は自分の死を受け入れて、絶縁状態だった父親に「キャベツ」を託して、自分の病気のことも言って、父親のことを嫌っていたことを許してもらいに行こうと自転車に乗って父親の時計店に行くところで終わる。
私は猫も好きだし、今は犬を飼っているのでこの世から動物を消し去ることなんてできません。明日にでも死ぬ時がやってきたならば、限られている時間を精一杯に生きてみるということ。ですが、やっぱり、死にたくないとかやっぱりもう少し生きたいなんて後悔するのだろう。たくさんの些細な後悔や、叶えられなかった夢を思い出しながら。あとどれくらい生きるかなんて誰にも分らない。全ての人間にとって寿命は未知なのだから。

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