パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

アンダー・ハー・マウス★

2017年11月21日 | アクション映画ーア行

結婚を控えた若い娘が、男勝りでセクシーな大工職人の美女との禁断の恋に溺れていく官能ドラマ。主演はスウェーデン出身のトップモデル、エリカ・リンダーとカナダ出身の女優ナタリー・クリル。監督はカナダ出身の女性監督、エイプリル・マレン。

あらすじ:昼は大工として働き、夜は女を求めて街に繰り出すタフでセクシーな美女ダラス。ある日、仕事現場の近くに住むファッションエディターのジャスミンと出会い、興味を持つ。しかしライルという婚約者がいて、何不自由ない生活を送っていたジャスミンが、ダラスの誘いを相手にするはずはなかった。だが、夜のバーで偶然再会すると、ジャスミンは自由で凛としたダラスの魅力にいつしか抗えなくなってしまう。やがてダラスとの禁断の愛欲に溺れ、ライルとの結婚に迷いが生じていくジャスミンだったが…。

<感想>主人公のエリカ・リンダーが、性別を超えた美しさが人気のモデルであり、セクシュアリティやジェンダーの問題である以前に、「自由になりたかった」と言う一言がすべてを物語っているようだ。確かに彼女の外見や肉体が極端に男性的であるわけではない。その中性的な顔立ちは、男としても女としても美しく、体つきにも女性らしさはあると思う。

しかし、振る舞いや歩き方は確かに男のそれに見える。劇中で彼女は「私は単なるトムボーイではない」と言っているのだが、どうみても女性を愛するレズに違いない。つまりは、生まれた時と幼いころは女性に見えても、物心がついたころから、男性を愛することが出来なくなり女性としかセックスができないのだ。そうだから、よくも悪くも、エリカ・リンダーの魅力というか、人気というか、イメージに全面的に依存した映画であり、それを一歩も超えてはいないのだ。

普通のノーマルな女性が観るには、少し抵抗があり、ましてや男性には観るに堪えないと思う。若いお客さんが途中で退席したので、きっとレズビアンショーみたいで、観るに堪えなかったのでしょう。

本当に、その女性同士の、エロシーンの連続に飽きてしまい、とにかくベッドシーンが延々と長く続くので、これには閉口してしまった。

以前に、「アデル、ブルーは熱い色」もそうだったように見えたが、比べるのも失礼のような、志が根本的にまるで違うので、何がネオイケメンなんだ、と反発してしまった。しかし、男が結構出て来るのだが、婚約者のライルが霞んで見え、この際どの男でもダメだろう。

ですが、レズビアンがストレートな女性を虜にしてゆく過程を、肉体関係だけで描こうとする意図は判らなくはないが、濡れ場のシーンが陳腐であり創意工夫もなく、限りなくポルノ映画になっているように感じました。

監督が女性であり、同性二人の絡みは美しく撮られているので、女性同士でも男性同士でも、ただの人と人がどうしようもなく惹かれ合う時、異性という存在はあまりに虚弱であると描き切っているようにみえました。

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