パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

ボビーZ ★★★.5

2014年02月12日 | DVD作品ーな行、は行
この男リアルか?・・・フェイクか?__どん底から這い上がる手段は、たった一つ!
カリフォルニア伝説の男になること!
元海兵隊員のティムは、トラブルだらけの人生で、現在長期服役中の身。塀の中でも問題ばかりを引き起こす彼に、ある麻薬捜査の囮になる話を持ちかける。
それは、かつてカリフォルニアで伝説として語られている男“ボビーZ”に成りすまし、事件解決に協力すること。成功すれば刑は帳消し。
協力することで晴れて“ボビーZ”として自由の身になった彼に、次々に罠と謎が襲いかかる。麻薬王、ギャング、捜査官、そして遂には、本物の“ボビーZ”に追われるハメになり…。
『ワイルド・スピード』『イントゥ・ザ・ブルー』などで全米人気沸騰のクール・ガイ、ポール・ウォーカー主演作。人生大逆転のチャンスを手にした男の奮闘、をアクション満載、マリン・スポーツの醍醐味ふんだんで描く。監督は『2days/トゥー・デイズ』『15ミニッツ』の才人ジョン・ハーツフェルド。
<感想>この映画も若き日のポールのヒット作品です。主人公のカーニーを演じたポール・ウォーカーは、まさに“伝説の男”ボビー・Zを地で行くような素顔の持ち主だ(もちろん、麻薬王ということは除いてだが)。
なによりまず、生まれも育ちも生粋のカリフォルニアっ子であること。さらに、とびきりのクール・ガイであること。そして、出演作が次々のヒット作品となって当然のように億万長者であること。おまけにサーフィンの達人である。
ちなみにオフの日々は、小さな娘、愛犬とともにこよなく愛するマリブの海に抱かれるという理想的な生活を送っている。これって、まさしくポール・ウォーカー=ボビー・Z!だよ。ハリウッド・リメイクの「南極物語」(06)、それに「父親たちの星条旗」(06)、と話題作に連続出演し、今やアメリカ映画を背負って立つイケメン俳優だ。

今回、カーニー役を演じることになって彼が戸惑ったのは、「ボビー・Zに瓜二つのこの主人公が、こともあろうに水もマリン・スポーツも嫌いなのにサーファーのふりをしなければならないという設定には、困惑気味のポールなのだ。
なにしろ、サスペンス・アクション「イントゥ・ザ・ブルー」の主役を張ったほどの“海の申し子”が実は水嫌いのサーファー男に化けるんだから、もうそれだけでも可笑しい。それでも、見事に“偽のボビー・Z”を演じ切ったウォーカーにあっぱれを進呈したいね。
99%オール・ロケ、メキシコのティファナとカリフォルニア州ラグナ・ビーチ周辺で撮影。物語のカーニーは、正当防衛とはいえ、獄中でギャングのリーダーまで殺してしまった。有罪判決を3度も受けた今、このまま一生ムショ暮らしか、ギャングの報復を受けて監獄の露となるかの瀬戸際スレスレ、・・・そんなドツボな人生を送る彼の前に突然現れたのが、非情なDEA(麻薬取締局)の捜査官クルーズ、ローレンス・フィッシュバーンだ。

彼の名前を全世界的に高めたのは、「マトリックス」(99)シリーズ、そして「アサルト13要塞警察」(05)などに出演している実力俳優だ。
「こちらの条件をクリアすれば、これまでの罪を帳消しにし、自由にして、再起のチャンスをやる」というおいしい話だ。やっと運が向いてきたのかと喜んだのはいいけれど、美味しそうに見えて、マジヤバい話。
しかし、彼には選択肢はなかったのだ。どうしてかと言うと、クルーズの相棒がメキシコ北部随一の麻薬ディーラー、ドン・ワテロ(ヨアキム・デ・アルメイダ)に捕らえられているという。ワテロは、伝説的な麻薬ディーラーでサーボビーフィンの達人であるボビー・Z(ジー)との取引の仲介をしてくれれば、相棒を解放するというのだ。

ところが、ボビー・Zは、数年前に資産を右腕のモンク(ジョシュ・スチュワート)に預けたまま行方をくらましていたが、その後の調べで、すでにタイで死亡しており、それが知れたら相棒の命がやばいとクルーズは打ち明けるのです。
幸いにワテロは、奴、ボビー・Zの顔を良く知らないという、そこで、顔だけはソックリなカーニーに対して、人質解放になるまでボビーになりすますことができたら自由のみを約束するという。もちろん、バレたら一巻の終わりだ。
カーニーはボビー・Zになりすますために、短期集中訓練を受けるが、“見た目”だけではバッチシ!・・・でも不安だ。
信じられないのが、死んでたと思っていた本物のボビー・Zことジェイソン・ルイスがラストで現れるんです。似てないよ、全然、まったくもって、どうせならポール・ウォーカーが二役演じればよかったと思う。断然ポール・ウォーカーのほうがカッコイイ!!
案の定、砂漠の取引現場では作戦失敗、人質となっていた捜査官は銃撃戦に巻き込まれて死亡する最悪の展開だ。

ところが、カーニーはどさくさにまぎれて砂漠を逃れ、ワテロの手下に拾われてボビーの屋敷に連れて行かれ、ワテロの不在の間、ボビー・ZとしてVIP待遇を受ける。
その牧場で、ボビー・Zの元恋人の美女エリザベス(オリヴィア・ワイルド)と、ボビーの息子という6歳の少年キットと知り合う。
彼女に、ドン・ワテロが命を狙っていると警告を受け、父親としての自覚?に目覚めたのか、自分とキットに危険が及んでいると知ったカーニーは、キットと共に屋敷を脱走して、金を預けているモンクを探しにサンディエゴへと向かう。
この場面では、馬を奪って飛び出した後、バイクに乗り換えるところは凄い。
それに、砂漠の岩山での戦いも面白い。砂漠に身を潜め、海兵隊時代に身につけた技を駆使して、追っ手をまき、国境を越えて、サンディエゴ入りする状況はますますヤバくなってくる。

血なまぐさいアクションの数々、銃で頭を吹き飛ばされ脳みそ飛び出るし、車に引きずられる男、銃弾が炸裂、爆弾ボン!次から次と降りかかる火の粉を振り払ってもスカット爽やかなポール・ウォーカー!ハラハラ、ドキドキ感がたまりません。バッタバッタと敵をやっつける様は、まるでスーパーマンだ。
格闘シーンは、空手とボクシングとキック・ボクシングなど総合格闘技の第一人者で、数々の格闘技選手権の選手やチャンプを指導してきたパット・ミレティッチを起用している。これには、ポールもやる気満々!。肘も膝も使い接近戦も多様、エキサイティングで興奮する。
おまけに、ミレティッチが敵方の一人として参加し、マヌケな演技で笑わせる。本当はもの凄く強いのに、あえて道化をかって出てくれたのだ。
そんな一対一の対決シーンや、爆破シーンなどのアクションは豊富だが、先に「ダイハード4.0」とか「ボーン・アルティメイタム」を見ているので、迫力負けはいなめない、残念、やっぱりB級路線かも__。
ラストは、唯一信じられそうなエリザベスとキットへの無垢なる愛と、人生再起動の情熱にようやく目覚めたカーニーは、激しい銃撃戦や一対一のファイトをくぐりぬけ、“本物の自分”と“新たな人生”を獲得するため闘いに挑んでいく、善が悪に打ち勝つというエンディングも中々いいと思う。
原作は、アウトロー小説の売れっ子ドン・ウィンズロウ、この物語は、実は無価値な人間だった伝説の男と、無価値だったのに真の伝説の人物に成長していった男の物語なんだという。
脇役陣に「マトリックス」シリーズで満天下をうならせたローレンス・フィッシュバーン他、“ヤバイ美女”エリザベスには、「カンバセーションズ」のオリヴィア・ワイルド。
さらに「スターダスト」のジェイソン・フレミング、「ロスト」、「キル・ビル」のマイケル・ボウェン、「バットマン」のトレイシー・ウォーターなどなど。もちろん重要な悪役のドン・ワテロ役のヨアキム・デ・アルメイダ、古風なカウボーイ、トラック野郎で雇われ殺し屋のジョンソンを演じたキース・キャラダインというビッグな存在も忘れてはいけない。
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