パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

ダウントン・アビー★★★★

2020年02月21日 | アクション映画ータ行

大邸宅に暮らす貴族・クローリー家と使用人たちの生活を描き、ゴールデングローブ賞やエミー賞に輝いたイギリスの人気ドラマを映画化。2010年から2015年まで全6シーズン放送されたドラマ版の最終回から2年後のクローリー家が描かれる。マギー・スミス、ヒュー・ボネビル、ジム・カーター、ミシェル・ドッカリーらドラマ版のキャストに加え、映画版で初登場となるモード役でイメルダ・スタウントンが出演。ドラマ版に引き続き、オスカー受賞のジュリアン・フェローズが脚本、マイケル・エングラーが監督を務める。

あらすじ:1927年、英国国王夫妻が訪れることとなったダウントン・アビーでは、グランサム伯爵家の長女メアリーが執事のカーソンを復帰させ、パレードや豪勢な晩餐会の準備を進めていた。そんな中、先代伯爵夫人バイオレットの従妹で何十年も音信不通となっていたメアリー王妃の侍女モード・バッグショーとバイオレットの間にぼっ発した相続問題など、一族やメイドたちのスキャンダル、ロマンス、陰謀が次々と巻き起こる。

<感想>世界で最も評価が高いテレビドラマとして、ギネス記録認定になった「ダウントン・アビー」。放送終了時から2年後、この映画は、NHKのTVドラマシリーズで、毎回鑑賞していました。イングランドの北東部ヨークシャーのダウントン村にある、このイギリス貴族の広大なる土地に建つ、高層ビルのような大邸宅を舞台に、例によってロマンスや陰謀、スキャンダルが渦巻く濃密な人間ドラマが展開する。

今作では国王夫妻来訪とともに、相続問題からテロまで、数々の難問題が勃発するのです。物語では、ドラマ同様、当主のグランサム伯爵のクローリー家の人々と、クローリー家に仕える使用人の人々の、生き様が交錯する模様をダイナミックに描くもの。

 

近隣のヨークシャーを訪れる国王夫妻一行が、ダウントン・アビーにも立ち寄ることになり、国王をお迎えする大騒動を追っていくものである。もともと、テレビドラマでは、時間をかけて複雑なストーリーを立体的に紐解くものだっただけに、映画という限られた時間内であの壮大なるドラマ性が成立するのかという疑問がないわけでもなかった。

国王夫妻に召し抱えられている使用人たちも来訪して、とにかく国王夫妻の食事は、自分たちが作るからキッチンを貸してくれという。それに、食材も持参して来ていて、いっさい触らせないのだ。

呆れる果てるクローリー家の使用人たちは、怒りをおぼえるも従うしかなかった。しかし、国王のシェフがのんびりとしていて、よく休養するのをみて、クローリー家の使用人たちは一作をこうじるのであった。それは、見事なファインプレーであり、長年勤めていた使用人たちの生きざまのようでもあった。

台所では、これまた食事を作る使用人が5、6人いて、食事を運ぶ男たちも5、6人いる。それに運転手に、狩猟する時の馬屋の使用人と、一緒に行く犬の世話をする人達とか、とにかく家族よりも使用人の方が多いのである。

使用人一人一人の部屋もあり、また客人用の部屋もたくさんあります。賄い付きの住み込み使用人の数の多いことと言ったら、名前を覚えるのに苦労する。それに良く辞めるので、入れ替わりも多い。このお屋敷の貴族は実在しており、今も住んでいる。

貴族や王室の生活を覗くという好奇心を満たしつつ、絶えず流動していく人間関係とドラマを丁寧にエンターテイメントとして堪能させるという、この作品の最良の魅力がいかんなく発揮されていて、素晴らしかった。

しかし、さすが作品の原案者のジュリアン・フェローズが脚本を一人で仕上げただけあって、ものの見事に登場人物が全員、それも王室も含めて、それぞれにもつれるように、絡み合って最後にはしっかりと、大団円を迎えて見せていたのに感心する。

スタッフもTV版とほぼ同じ顔触れで嬉しい。キャストも当主のロバートに、ヒュー・ボネヴィル、その母親の先代伯爵夫人のマギー・スミス、ロバートの妻にエリザベス・マッガヴァンと、常連俳優たちがずらりと並ぶ。そして初登場の名女優イメルダ・ストーントンが映画版を締めるのであります。

TVドラマのように、濃密な人間ドラマというわけにはいかないが、物足りなさが残るものの、素晴らしい俳優陣たちの演技に加えて、時代考証をふまえた煌びやかな衣裳や美術が素晴らしい出来栄えでした。

大画面で観る映画ならではの迫力にしばし、時の経つのを忘れた次第。各キャラクターの個性も見事に描かれていて、物語のオチもとても微笑ましくて、また続編を作られることを望んでおります。

 

2020年劇場公開、鑑賞作品・・・15  アクション・アドベンチャーランキング

 

 

 

 映画に夢中

 

  トラックバック専用ブログとして、エキサイトブログ版へ

  トラックバックURL : https://koronnmama.exblog.jp/tb/31065620


この記事についてブログを書く
« グッドライアー 偽りのゲー... | トップ | 1917 命をかけた伝令★★★★・5 »

アクション映画ータ行」カテゴリの最新記事