ぶらぶら人生

心の呟き

『朝のあかり』 石垣りんエッセイ集

2023-06-23 | 身辺雑記
 朝日新聞(2023・6・10 土)の読書欄に、<売れてる本>として、下掲の

    石垣りん 著
   『朝のあかり』
    石垣りんエッセイ集(中公文庫)

が、紹介されていた。(文・蜂飼 耳)



    



 Amazonへ注文して入手し、昨日から今日にかけて読んだ。

 石垣りんの詩は、しばしば読んできた。が、エッセイは初めてである。
 1920(大正9)年生まれの石垣りんが亡くなられたのは2004(平成16)年。
  1933(昭和8)年生まれの私と重なり合う時代もある。
 が、20世紀は、戦前・戦中・戦後を含む移ろいの激しい時代だったので、そうした激変を幾歳のころに迎えているかは、それぞれの生き方に、かなりの差異を生ずるもののように思う。

 作者は、このエッセイで、ご自分の生き方やものの見方・考え方について、いささかの粉飾もなく、ありのままに書いておられる。詩人の感性が文章にも生かされて、味わい深いエッセイとなっている。

 その生き方には芯があり、主体性がある。それでいて、やさしさもあり、さらに衒いのないユーモアもあって、心地よく読めるエッセイであった。



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